9月7日 夏休み明け:始動
9月7日
エアコンは要らない程度の涼しさ。エアコンがついた途端にこれとか、人をバカにしているとしか思えない。八月にあんなクソ暑い思いをしてがんばったのはなんだったのか。
研究室への到着は0920くらい。一応今日が正式な【検閲済み】研夏休み明けの日だからか、1000過ぎにはそれなりの人数が集まっていた。
で、なぜか脈絡も無く羽鳥がカーペットルームでおでんを食べていいかと聞いてくる。まだおでんには早いと思うけど、むしろこういう時期だからこそ食べたくなるのだろう……と勝手に思うことにした。
なお、ウチのおでんは母上の好みという理不尽な理由だけで練り物と大根しか入らない。夕飯におでんがでると気分が盛り下がる。
しかも冬場は週に二回は出るから気が滅入る。いくら楽だからといっても、せめて栄養バランス的に動物性たんぱく質がほしい。練り物って全部似たような味だし。
さて、人が集まったところで片づけに入る。片付けというか、研究室の工事のために一時避難をしていた机やロッカーを元に戻すってだけだけど。
どうしてなかなかこれが面倒くさい。せっかくのきれいな床を傷つけまいと必死の努力をするも、奮戦虚しく割と大きな傷がついてしまった。ロッカーも机もめちゃくちゃ重いし、みんな汗だくになる。カート的なものを持ってきたけど、結局大して使わなかった。
なんだかんだで昼前にはすべての作業を終わらせることができた。パソコン類の配線で幾許かの混乱があったものの、概ねすべて通常通りの動作を確認する。水色の長いランケーブルだけ行方不明になってしまったので、カーペットルームからちょろまかし、以降これを用いることにした。
あれだけ広くてきれいだった改装後の研究室があっという間に狭く、ごちゃっとした感じになってしまったことに悲しみを隠せない。しかし、壁が白くなったのとポンコツエアコンが撤去されたおかげで、全体的に明るく開放感にあふれる仕上がりとなっている。眺めもそれなりによく、花火大会でもあればなかなかいい見晴らしになることは疑いようがない。
当然のように端っこの日当たりのいい席をキープした。マイフェイバリットチェアーをキープすることも忘れない……が、ちょっと席を離れた瞬間に羽鳥にとられてしまっていた。解せぬ。
お昼の時間、衣笠先生に学会用のスライドの準備を進めておくよう通達される。ぶっちゃけそんなに時間がないそうだ。あのクソ学会、なんでこうもタイトな予定を組んだのだろうか。少しは休ませてほしいものだ。
当然のことながら、やる気などとんとでなかったため、午後はのんびりと過ごす。途中、銀さんと守島さんが漫画の整理を始めだした。いくらか処分されたものがあったほか、あくまで仮ということだったので、ごちゃごちゃに本棚に納められている。今度時間があったら整理しておきたい。
そうそう、日記を書こうとフォルダを開いたら、0903、すなわち研究室に来ていない日に作成された日記があった。どうやら青松がわざわざ作成してくれたらしく、院入試の面接内容が記載されている。
上にあるの※がそれね。『勝手に書いてごめんね』って本当は書かれていたんけど、『やっぱ恥ずかしいから消すわ』って青松に消されちゃったんだよね。
それと、青松にメモ帳での日付入力のやり方(F5を押すだけ)を教える。若干逆切れされた。あと、合格おめでとう。
思い出したことが一つ。青松が試験でピリピリしている間、羽鳥はディズニーランドに行っていたらしい。ツイ●ターにその楽しそうな様子が挙げられたほか、なんとお泊りもしてきたとのこと。青松が完璧にガチギレしていた。
とりあえずこんなものだろうか。意味が通じないならそれでいいが、柳下がなかなかの衝撃発言をしていた。もしこれを読んでいる人間がいたら、ぜひ柳下に確認を取ってみるといい。きっと楽しいことになるはずだ。
※ 前日の日記のことです。元データはメモ帳によるテキストファイルに記入していたため、前日の日記の下に当日分の記述を行っていました。