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人喰い魔女の拾い物  作者: sino.
4/8

その言葉は私を拘束する

「エリー、愛してるよ。だから外に行くなんて言わないで。分かった?」

「分かったから、結界魔法はやめろ…。」

いつになっても、ギルの瞳の濁りは消えない。むしろ悪化したような気もする。

そして、いつのまにかギルに魔法の腕を越されてしまった。

人間を喰っていないから、というのもある。

ギル以外を喰おうにも、外に出れないのだ。そんな機会が来ない。

喰う予定で拾ったはずなのに、なぜ私が軟禁されているのだ。

「ギル、もうお前のことは喰えないって言っただろ。どうしてまだここにいるんだ。」

こんな美味しくなさそうな人間、喰えたもんじゃない。喰えないならここに置く理由もない。

そう思って、帰そうとしたのにも関わらず、いつまでも居座っている。

「エリー、何回言えば分かってくれるの?エリーを愛してるから、どこにも行かないしどこにも行かせないって言ったよね?」

ギルは最近、おかしくなった。

多分私に家族愛を持ってしまったんだと思う。そしてギルは家族に愛されたことがないから、家族を愛したことがないから、こんなに歪んでしまったのだ。

「早く結婚しようよエリー。」

断じて、家族愛以外の何ものでもない。

私はそう信じている。

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