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人喰い魔女の拾い物  作者: sino.
3/8

生意気な奴だ

「エリー、たくさん薬が売れたよ。エリーの外出って、街に薬を売りに行っていたんだね。これからは僕に任せてね。」

私は、ギルのせいで全く外に出なくなってしまった。

狩だって、庭の野菜だって、薬売りの仕事だって、全てギルがやってしまう。

料理だって、掃除だってギルがやる。

私は暇すぎて、薬の調合に精を出しているのだ。

「また、私の仕事が…ギル、調合だけは教えてやらんぞ。わかったな!」

「はいはい。大丈夫だよ。調合室の危険物は全部取り払ったからね。一番安全なところだ。むしろ調合室にこもってくれてもいいよ。」

「はいはい、なんて返事をするように育てた覚えはないぞ!」

「(育てられた覚えもないよ)」

「なんだ、その生暖かい目は!生意気だ。」

あれから10年。いや、15年だったかな。

ギルはすっかり大きくなった。私の身長をとっくに越してしまって、可愛げのかけらもない。

いや、10歳の頃にはもうすでに越されていたような気もするが、そのときはまだ可愛かったのだ。

いまでは、ギルは逞しくなってしまった。すっかり壁みたいにでかくなった。

「筋肉なんか、美味しくないんだぞ!肉をつけろと言っただろ。筋肉じゃない、肉だ。」

いつになったら、ギルを喰える日が来るんだ。

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