生まれた直後から誰にも本性は見せてません
やっと時間ができました...
皆様お久しぶりですわ
三歳になったばかりのミリアナですわ
なんとも王族とは不便なものですわね
家族にまで本性を見せられないなんて…
「ミリアナ様、エマでございます。
入りますね」
「どうぞ、入ってー」
「今日のお召し物はどういたしますか?」
「ピンクのこんなやつがついたドレスがいい!」
と、こんな風に猫を被りまくっているわけですけれど···
不便にも程がありますわ。
まあ、もちろんのことそれなりの理由はあり、こんな事態になっているのですが
自業自得ですわね...
「ではこのドレスなどは?」
「うんっ!それにするね!」
ちなみにこんなやつとはフリフリのことですわ
私の好みとは正反対ですけれども...
コンコン
?
お兄さまかしら?
「お兄さまですか?」
「やあ、遊びに来たよ」
「よっ遊びに来たぜ」
このお二人は私のお兄さまたち
お二人は珍しい双子で、建国なさった当時の王も双子であったといいますわ
「今日は何をする予定なんだい?」
こちらは兄で、スコット·シェン·ナラタージュ
物腰がとても柔らかく、文官向きな方ですわね
ひ弱過ぎて私でも大丈夫ですのこの方、と思ってしまう時がありますわ
「まだ決めてないんです。お兄さまたちは何か良い案は無いですか?」
「鬼ごっこしようぜ!今日は晴れだしな!ゼッコービヨリっていうやつだ!」
この方はスレイン·シェン·ナラタージュ
弟の方ですわ
とても活発で将来は騎士団長などになっていそうですわね
ヤンチャすぎではありますが
「スコットお兄さまが良いのなら、やりたいです!」
「ていってるけど、どうする?スコット」
「しょうがない、可愛い妹の頼みだからね」
「よし!決まりだ!外に行こうぜ!」
本音はやりたくなど無かったのですよ!
しかし、成り行きというものがありましてね
あと少し好奇心もありまして...
...楽しかったですわ
誤字脱字がありましたら教えて頂けると幸いです