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05 桜ちゃんとの別れ

警察署へ続く道はすでにやられていた。ゾンビだらけだった。普段ならゾンビはスルーするのだが、怪我した桜ちゃんと行動していれば、ゾンビを倒して進むはめになる。弾数も限られている中、それは厳しい。


バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!

「ちっ、ショットガンだと火力不足になってきたな…。」

後半に行くにつれて、ゾンビがタフになっている気がする。

「桜ちゃん。警察署まであと300Mだ。走ってもいいか?」

「いいよ…。早くワクチン撃たなけゃ死んじゃうし…」

桜ちゃんの声には元気がなかった。一刻も早くワクチンを入手しなければ。




警察署につくと、そこは絶望的だった。ゴミ置場をあさっているカラス、人を食っているゾンビ、そして第1救助隊と書かれた服を身につけた救助隊員。

「くそっ!ここもやられてたか…。とにかく中へ入ろう。中に生き残りの救助隊員がいるかもしれない」




ーーー警察署内ーーー


警察署内は薄暗くとても人がいるという状況ではなかった。

「すみませーん!誰かいませんか!」

俺は薄暗い警察署に向かって声をかける。すると、


「生存者か?生存者なら二階の茶色い扉の部屋に入りなさい」

大人と思われる人から返事が返ってきた。

俺は指示された通り、二階の茶色い扉の部屋へ入る。桜ちゃん大丈夫か?


ギイィ

中へ入ると1人の男の人がいた。

「生存者か…。が、うち1人は感染か……。やばいぞ…」

「この女の子がゾンビに噛まれたんです。桜丘中学校内で。そこにいた黒い服の男の人から、この警察署に救助隊が向かっているからワクチンを接種してもらえ と…。」

そういうと男の人は声を張り上げた。


「黒い服の男 だと!?まさか………」

「あの…。あの男の人がどうかしましたか?俺たちを助けてくれたんですよ?」

まさかあの黒い服の男が敵なわけないだろう

「それより、今は生存者の救助だ。

だが、あいにく…。ワクチンが何者かに盗まれてしまってな…」

「ええ!」

それじゃあ桜ちゃんを治せないのか?桜ちゃんは死んでしまうのか?

「ワクチンがないとこちら側も何もできない。感染者を放っておけば余計に被害が拡大する。だから、上が出した答えはこれだ」

救助隊員は桜ちゃんにアサルトライフル を向けた。

「感染者は殺せとのことだ…」

くそっ!

救助隊員は目が赤く血走っていて、口には牙、顔はものすごい表情。まさかこいつもウイルスにやられていたのか!?

「桜ちゃん逃げるぞ!」

俺は桜ちゃんの手を引いて部屋を後にする。こんなところで桜ちゃんを死なせてたまるか!俺は桜ちゃんの手を引いて、急いで階段を駆け下りる。そして警察署を出ようとする。が………


「警備システムに異常が発生しました。この異常を確認するまでは警察署の全出入り口を封鎖します」

というアナウンスが流れてきた。

「マジかよ……」


バババババババババババ!

救助隊員のゾンビが桜ちゃんに向けて銃を撃ってくる。

「きゃあ!」

「くそっ!とにかく、身を隠せる場所へ!」

俺は一階奥の部屋に入った。




「どうすれば…。この状況いずれ殺されるぞ…」

俺はふと思い出した。黒い服の男が言っていた言葉を。

「ワクチンが無かった時の最終手段としてこれを使え」

そう言って渡してきた黒い箱があったはず…。俺はこの箱を開けた。中には



「!」

中には1つの拳銃が入っていた。嘘だろ?ワクチンがなかったらこれで桜ちゃんを殺さなけゃいけないのか?箱にはもう1つ何か入っている。白い紙だった。



『対ウイルス用 特攻銃


この銃を感染者の心臓めがけてうてば、感染者の体の中のウイルスが完全に消え去る。しかし、心臓めがけて撃つため、感染者の命はない』

と、書かれている。

最悪の自体になってしまった……。桜ちゃんを殺さなけゃいけないなんて…。俺が呆然としていると、

「感染者はどこだ〜」

という、救助隊員の声が聞こえる。俺はとっさに桜ちゃんとそばのロッカーに隠れた。

ギイィ

救助隊員が入ってくる。

「感染者はどこだ〜」

俺は物音を立てないように気をつける。

何十秒か部屋をうろついた後いないと踏んだのか、部屋を出ていった。


救助隊員が部屋をでると同時に俺たちもロッカーから出る。

「プハッ 苦しかった…桜ちゃん大丈夫か?」

桜ちゃんは何も答えない。俺が心配そうに見ていると、やがて口を開いた。

「もう私は終わりだよ…。もう少しでゾンビの仲間になっちゃう…。そうなる前に俊介君の手で私を殺してよ…」

「馬鹿なことをいうな!まだ助かるてはある!」

多分ね…。だけど、桜ちゃんが助かる確率は0.02%ってとこかな。だけど、諦めちゃけないぜ

「例えワクチンがあっても…。私は今日中に死んじゃうんだ…。俊介君には言ってないけど、私重い病気を患ってて…」

「ェ…」

俺は驚きのあまり声が出なかった。

「医者からは余命2年と診断されたわ。

今日がその命が、終わる日なの。

ほんとは病院で寝てなくちゃいけないんだけど、最期に中学校というものをみたくて病院を抜け出してきたわ。けど、それが仇になるなんて……」

「ェ、でも、パパとママが…」

「パパのことは本当よ。市民を守る警察官として、殉職したわ。

でも、ママのことは作り話。ママはとっくのむかしに私を捨ててるわ。」

桜ちゃん…。

「私にとって大切だったパパも死んで私は一緒に生きる人もいない…。そんな時に現れたのが俊介君よ」

桜ちゃんは続けて

「私はゾンビになって死ぬよりも、俊介君に殺されたいの。

短い間だったけど、たくさんの俊介君のいいところを見させてもらったわ。私そんな俊介君が大好き」

これが俺の人生で初めて告られた瞬間だった。例え相手がゾンビのなりかけだったとしても。

「私の恋はもう実らない。俊介君は私よりもっとふさわしい人を見つけて幸せになって…。これが私の願いよ。だからその手で殺して…」

桜ちゃん…………。

俺は涙を流しながらこう言った。

「桜ちゃん、今までありがとう。桜ちゃんといた時間はほんとに楽しくて癒されて…。短い間だったけど、俺も桜ちゃんが好きだ!大好きだ!。」

俺は流れ出る涙をこらえながらこう言う。

「俺に殺されたい それが桜ちゃんの願いなら俺はその願いに答えてあげるよ…」

俺は黒い服の男にもらった拳銃を構える。

溢れ出る涙をこらえながら、俺は最後にこう言った。

「桜ちゃん、今までありがとう。

そして さようなら…」

「俊介君…さようなら」

俺はゆっくりと引き金を引く。




バアアァァン!



静かな警察署に1発の銃声が響く。


こんなに泣いたのは初めてだ。ほんとに短い間だったけども、俺は桜ちゃんのことが大好き。一生忘れない。


「俺はこの街を脱出してみせる。

そしてこのバイオハザードを起こした犯人をぶっ潰すよ」

俺は天にーいや、桜ちゃんーに誓った。

大切な人を失ったこの気持ち絶対に忘れられない。俺はこのバイオハザードを起こした犯人を許さないと心に決めた。

4/10日 午前11時のことであった。

桜ちゃんがついに…。

いや、泣けます。私もかいてる途中うるっときました。

桜ちゃん さようなら。



次回からは、謎の黒い服の男との学校探索になると思います。

ジョジョに謎が明かされていきます。

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