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04 黒い服の男との出会い

しつこく追ってくる化け物を倒した俺たちは、学校内で生存者を探していた。が、ほぼ生徒、教師はゾンビ化していて、意識がある人もゾンビに噛まれていた。このゾンビは噛まれたらゾンビ化で、空気感染とかはないようだ。

しかしあの時化け物を倒してくれたのは誰なんだ?生存者なのか?生存者だったらなぜ俺たちの前に姿を現さない?。

色々な考えがよぎる中、俺たちは数十分、生存者を探し続けた。




ギイィ

ドアが開く。

「ここ職員室か?ゾンビばかりだな」

職員室らしき部屋にはゾンビが十数体もいるじゃないか。

「多分桜丘中学校の先生たちね。かわいそう新しく入ってくる生徒の顔も見れずに死ぬなんて…」


ヒュン!!

「!?」

ドテッ


「ててて…なんだ…」

「斧…、斧が俊介君の足に…」

俺は傷ついた足を見る。めちゃくちゃ血が出てんな…。下手すると感染するぞ…。

「驚いたな……ゾンビにこんな知能があるなんて…

お返しだ!」

俺はそばにあった「ガスボンベ」をゾンビの群れの頭上に投げる。そして、そのガスボンベをハンドガンで撃つ。

「受け取れ!」

ズドオォォォォォォオーーーン!

ガスボンベは見事ゾンビの頭上で爆発する。だが…。

「!、こいつら死なねーぞ…」

「タフなゾンビね……、だけどタフなだけじゃ……」


「ウォォォォォォ…」

ゾンビの群れが桜ちゃんに飛びかかる。

「きゃあ!」

「桜ちゃん!」

ゾンビの群れは桜ちゃんに向かって攻撃していく。

「助けて……」

「今、助けてやる!ッ!」

足の痛みが全身にくる。

「ちくしょう、こんな時に…」

どうする俺…。このままほっておいたら桜ちゃんは…ゾンビに噛まれて…。

そうだ!ショットガンだ!ショットガンなら、散弾銃だから、一度に多くの敵を殺れる。だがしかし、俺はショットガンがないことに気づく。

「あれ?どこへ行ったんだ!?」

ジャカ!

「!」

「ニヒヒヒヒ…」

俺はショットガンの銃口をひたいに押し付けられる。前を見れば、ゾンビが俺が拾ったショットガンを持って不気味に笑っている。

くそう 絶体絶命の大ピンチだ…。下手に動いたら俺も……

「た、助けて…」

桜ちゃんを助けにも行かれない。このまま置いといたら桜ちゃんは確実に死ぬし、俺も死ぬ。どうすれば……………




絶体絶命のピンチに奇跡が訪れた。


突然目の前に黒い服を着た人が現れる。男の人か?っか誰だこいつ…ゾンビか?人間か?

黒い服の男に気を取られているのか、ゾンビは俺に押し付けていたショットガンを外す。

「しめた!」

俺はその場から抜け出すと、ハンドガンを手に持って桜ちゃんを襲っているゾンビに向かって攻撃する。


バアアァン!バアアァン!バアアァンバアアァン!バアアァン!バアアァン!

ハンドガンに込められていた弾の数の分だけ俺はゾンビに攻撃する。ゾンビが怯んでいる時にリロード。

黒い服の男 はショットガンを手にしたゾンビに素手で戦っている。

バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!

ゾンビのフルオート攻撃も指一本かすることなく、全て避けた。そして、弾がなくなったのを見計らってゾンビの頭に蹴りを加える。すごいのはその1発でゾンビを倒したところだ。

「す、すげえー」

俺が感心していたらいきなり黒い服の男は俺にゾンビが使っていたショットガンを向けてきた。

「は!?」

「失せろ!」

バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!バアアァァン!

「ウォォォォォォ……………………」

ゾンビが次々に倒れていく。

ああ、この人俺を狙ったんじゃなくて、ゾンビを狙ったのか…

「油断するな…。この状況いつ死んでもおかしくない…」

黒い服の男は俺に向かって呟く。

「あっ、はい、ありがとうございます。お見事でした」

「私に構っている暇があったら、その女の子を見てやってくれ」

「ああ!」

俺は急いで桜ちゃんに駆け寄る。

「桜ちゃん!大丈夫か!?」

桜ちゃんはひどい怪我だったら、手足はもちろん頭まで怪我をしていた。

「まずいな……。たくさん噛まれている…」

そう言って、黒い服の男は桜ちゃんに駆け寄る。

「……………、ダメだ…。ウイルスに感染している…」

「ええっ!治す方法はないんですか!?」

桜ちゃんが感染しているなんて…。くそっ!俺が弱いばかりに!

「治す方法は…。現時点ではない」

「そ、そんな…」

俺は絶望にたたされる。

「現時点では、だ。治す方法はある。

今、この学校を南に500M進んだところに、警察署がある。そこに救助隊が向かっている。そこに行けば50%の確率で助かるわけだ。

だが、感染者はどうする?生存者にとって、感染者は邪魔でしかない。と、なればお前ならどうする?」

ま、まさか…

「多くの生存者は殺すだろう。が、その桜という女の子は噛まれたからまだ時間が経っていない。ワクチンをうてば、体内のウイルスは消え、感染者ではなくなるだろう。」

「そのワクチンをさせばいいんですね?」

「早く言えばだ。が、救助隊がゾンビにやられていたら終わりだ。その女の子はもちろんお前も死ぬだろう。」

「あくまで可能性というわけですか…」

「ああ。救助隊がゾンビになっていた場合、これを使うんだ」

黒い服の男は俺に黒い箱を渡す。

「なんですか?これ…。」

「今お前たちに言えるものでは、ない。あくまで最終手段だ。できるだけ使うな。警察署には、職員室を出たところの階段からいける。」

「わかりました…。桜ちゃん立てるか?」

「う、うん…」

俺は桜に手を差し出す。

「すまないが俺は仕事上ここを離れることができない。すまないがお前1人で行ってくれ」

「はい。死なないように頑張ります。」

「それと、最終手段を使った場合ここに戻ってきてくれ。私と一緒に行動をしよう。

女の子が助かった場合お前たちはそのまんま街を出てくれ」

「…、はい。」

「ここに戻ってきた時場所がわからないと困るからお前にこれをやる」

黒い服の男は俺に何かを渡してきた。

「通信機…ですか?」

「そうだ。じゃあ検討を祈る」

「はい。必ず生きて、この街を脱出します。」


俺は桜ちゃんの手を引いて、職員室を出た。なんであの人は学校を出ないんだ?仕事上 といっていたがあの人警察?もしくはSAT?

職員室の前の階段を降りると俺は南の方を目指し始めた。

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