01 悪夢の始まり
「あー、今日入学式かあ…。めんどくさいなあ…」
俺ー小林 俊介ーは大きくため息をつく。
今日は4/10日の中学校の入学式。中学校というと、いい思い出がある人も多いかもしれないが、俺はーいやこの桜丘中学校ーに入学する人は違う。
この中学校、やたら校長先生の話が長いのが有名で長い時には1時間半もあるとか。そして校舎の広さ。この中学校なぜかわからないけど、やたら敷地が広いんだよ。面積とか詳しくないから知らないけど、桜丘中学校の端から端までざっと1キロだってね。死ぬよそれ。
こんな地獄中学校普通入りたくないが、この地区あたりの小学生はみんな入ることになっている。西小と東小の人が。俺は西小の児童なんだが、新しく東小の人と勉強できるって点は楽しみだ。
そんなこんなで俺は桜丘中学校の門の前へくる。
「ここを通れば中学校かあ…」
周りにはたくさんの桜丘中学校の生徒がいる。友達とはしゃいでいるもの、冷静に門をくぐっているもの 色々な人がいる。
俺は家が桜丘中学校から遠くて、周りに友達もいない。ということで1人で桜丘中学校に行くことになる。
「誰でもいいから、桜丘中学校の生徒誰か近くに入ってこないかな〜」
これが俺の小さな願いだ。さすがに1人は寂
しいから。
桜丘中学校では、後でお母さんやお父さんなどのお家の方と合流する。
「キャーーーーーーー!!!!!!」
門の向こう側から悲鳴が聞こえる。
「なんだ!?」
俺は急いで声が聞こえた方へ行く。
そこにはたくさんの人が集まっていた。桜丘中学校の生徒、教師、民間人…。なんなんだこの騒ぎは……。
俺は様子を見ようと、ジャンプする。
「え…」
俺はその光景に言葉も出なかった。
「人が人を食っていた…」
そんなことありえるか?人が人を食べるなんて…。
「ギャーーー、や、やめろーーー!」
「ぎゃああああああああ!!」
なんだこの叫び声は…
「に、に、逃げろ!」
誰かの掛け声とともにみんな逃げ出す。
門側が、俺の方なもんでみんな俺の方へ来る。
「ちょ………お前ら落ち着けって!」
「うわっ!」
俺はそばの花壇の方へ突き飛ばされる。
「なんなんだこいつら…。さっき何があったんだ…」
俺はさっき叫び声が聞こえた方へ行ってみる。そこには…
「ウオォォォ…」「グルウゥゥゥ…」
映画とか、ゲームでみるゾンビがそこにいた。そのゾンビは桜丘中学校教師を食っていた。
「これは…逃げたほうがよさそうだ!」
俺は門の方へ向かって走り出したーいや、走り出そうとしたー。
「!」
俺はそばにあった大きい石につまずいて転んだ。しかも、横にあった水道の蛇口に頭をぶつける。
「グゥッ…!」
このままじゃあいつらに食われるぞ…。
あれ?ゾンビたちがいない…どこへ行った…。
「キャーーーーーーーー!!!!!!!!」
「!」
ゾンビたちは桜丘中学校入学生と思われる女の子に襲いかかろうとしていた。
(助けなけゃ…。でも… どうすれば…)
俺が考えている間にもゾンビたちは女の子に近づいている。
「くそっ!俺はあの子を助けられないのか!」
「おい!そこの君!」
ん?なんだ?男の人の声が聞こえる。敷地の外?俺は柵越しに外を見た。そこには警察官と思われる人がゾンビに食われていた。
「!!、大丈夫ですか!?」
警察官は震える声で
「俺はもう終わりだ。俺に構うな。これであの女の子を助けてやれ…」
警察官は俺に何かを投げ渡した。
「これは…」
「警察官が常備している、拳銃だ。弾もそれに入っている6発しかないし、殺傷能力も低いからあまり期待できないが…ゾンビ2体程度なら殺せるだろう…… ゲホッゲホッ!
ウオォォォ……」バタッ
「あっ!」
警察官はゾンビに食われて死んで行った。その死に顔は苦しみの顔もあったが、最期に人の役に立てた という気持ちの顔も混じっていた。
ゾンビはさらに女の子に近づいていく。
「助けてー!!!!!」
女の子が叫ぶ。
俺にこんなものが扱えるのか、もし弾を外して女の子に当たったら…。俺は不安の気持ちでいっぱいだったが、もう迷ってる暇はなかった。
俺は引き金に手を当てる。そしてゾンビの頭に狙いを定める。
「おい!化け物!こっちだ!」
俺はゾンビの気を引きつける。そして……
バアァン! バアァン!
ゾンビを撃つ。2体のゾンビは仰け反るがまだ死なない。
バアァン! バアァン!
もう一回1発ずつ撃ち込む。が1体は倒れたがもう1体がまだ倒れない。
バアァン!
俺はもう一度ゾンビの頭を狙って撃つが、全然死なない それどころかニヤリとにやけてきた。
「嘘だろ…。弾はあと1発しか残っていない」
これで倒さなければ、俺と女の子の命はない。もちろん外しても だ。
俺はプレッシャーで手が震えてきた。こんなんで狙いが定まるのか!?俺は引き金に手を当てた。
バアアアァァン!
「!!!」
どこからかわからないが、放たれた弾がゾンビの頭を突き進む。
「ウオォォォ……」
ゾンビは地面にバタリと倒れた。
誰だ?今ゾンビを撃ったのは?
今考えている時間はない。俺は女の子に駆け寄る。
「大丈夫だった?」
俺は女の子に声をかける。女の子は俺と同じくらいの歳で、長い髪だった。どこか神秘的なものを感じる。
「え、ええ…」
「そうか…君の名は?」
「私の名は中山 桜。君は?」
「俺は小林俊介よろしくな。ところで君は…」
「ウオォォォ…………」
門の方に数十体を超えるゾンビが現れた。
「ちくしょう!逃げる道がない!仕方ない!校舎に入るぞ!」
俺は女の子ー桜ちゃんーのてを引いて校舎の裏口を開けた。
バタリ!そして鍵を閉める。念のため、扉をガムテープで塞いでおこう。なぜガムテープを持ってるかって?ああ…それはご想像にお任せしよう。
「あの俊介君、ゾンビがこっちにきてます」
「なんだって!?!」
ここはL字型の廊下になっている。俺らはL字の真ん中 にいるのだが、両方の廊下から、ゾンビが来ている。
「くそっ!とりあえず!目の前の部屋へ入るぞ!」
俺は桜ちゃんの手を引いて、目の前の部屋へ入った。