第四話 生まれ変わって
自分はさっきまで深い微睡みの中にいたようだったが突然意識が覚醒して来た。
あの自称神の言う新しい人生を送る人物になったのだろうか。
生まれ変わった自分の姿が気になるので自分の姿を見てみようとしたが上手くみることができない。
ただわかることは体がとても小さいと言うこと。
きっと意識が覚醒したばかりで上手く動けないのだろうと思い、動きを助けてもらおうと思い声を出そうとしたが声は出ず、ただ
「ばぶぅ」
と言う言葉が出るばかりだった。
………………
ちょっと待て
なぜ ばぶぅ しか言えないんだ。
もしかして俺は赤ん坊に生まれ変わってしまったのか!?
そんなことを考えていたら謎のおっさんに顔を覗かれた。
多分このおっさんが俺の親父なのだろう。俺の父親らしき人は近くにいた女の人に話しかけ何やら
「よく頑張った」やら「元気の良い男児でよかった」
などと話しかけているのであの人が母親なのだろう。
そこで父親らしき人が母親らしき人にあることを言った。
「この子の名前は我が一族が繁栄するきっかけを作って頂いた清元公にちなんだ清丸にする」
まて、豊島清元ってあの武蔵国の豊島氏の人物だよな……
時代にもよるが俺はとんでもない外れくじを引いたのだろうか?
そんなことを思っているうちに気がついたら深い眠りについていたのだった……
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