第二話 神様の気まぐれ
気がついたら知らない場所にいた。
ここがどこかの想像もできない。
どこを見てもひたすらに白い空間……
「本当にどこだよ、ここは……」
そんなことを呟いた時だった。
「ちみちみ、悪いことしたねぇー」
物凄くこの場所には合わないくらいの間の抜けた声が聞こえてきた。そして、こいつは誰だ。
「ちみ、今わっちのこと、誰だこいつ、とか思ったよねぇ?」
俺は自分が考えていたことを見透かされたことに驚いた。口に出したわけでもないのに
「ちみ、驚いた顔してるねぇ。ま、そりゃそうね。考えたことが読まれてるんだものねぇ。それと自己紹介遅くなったけどわっちは神様ね」
こんな変な喋り方のやつが神様なのかよ
「ちみ、変な喋り方とか言わなの。今回ちみはね、わっちの友人の雷神が気まぐれで落とした雷で死んじまったのよねぇ。まぁ、さすがにこれは可哀想だからわっちが、今回特別にちみを、ちみの記憶を持ったまま新しい人生を歩ませてあげようってわけ」
「おいっ、気まぐれで殺されてたまるかよっ!ふざけんなよっ!」
「確かにちみの気持ちはわかる。だが、ちみの肉体が現世で壊れた以上新しい人生を歩ませるしかないんのよ。そこで君は歴史好きだから、歴史の人物に憑依させることにしたよ〜ん。まっ、人物は今からくじで決めるけど。」
「おいっ、勝手に決めるなよ!」
「ちみ、うるさいねぇ」
相変わらず変な喋り方をしながら自称神様は何処からともなく突然現れたくじが入ってるらしい箱に手を突っ込み中からくじを取り出した。
「ちみが憑依する人物が決まったよぉん。それじゃちみ行ってらっしゃ〜い〜」
「おいっ、誰に憑依するかくらい教えろ!」
この空間から意識が薄れて行く中で自称神様に向かって思わず叫んでいた。
「あっ、悪いねぇ、こんなこと初めてだからちみに伝え忘れたよ〜。君が憑依するのは武蔵国豊島氏の豊島…………」
豊島、という名前が聞こえた所で意識が無くなった。
豊島と、聞こえたがなぜか凄く嫌な予感しかしない……
「あー、最後まで聞き取れなかったか、彼。まぁ、生きてた時の経歴を見る限り真面目そうだし大丈夫だろうねぇ。憑依したのは豊島泰経だけども。」
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