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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ビッチでクズな女の子の物語?

作者: 呪いのダイヤモンド

 よーし! 今日も元気に遊びましょー! 暗い通路を歩きながら鼻歌を歌いながら進む。ルンルンというのが似合う可愛らしい乙女。そう、今日18になった赤坂(アカサカ) (アオ)、あ、私のことなんだけど、今迷宮とやらに迷い込んだのさ! あ、今先名乗った赤坂 蒼っていうのは昔の名前で、今の名前はホープっていうの! ふふふ、意味なんてほとんどないけどね!


 で、なんで私が迷宮に来てるのかっていうと。ここに愛しい人が落ちたっていう情報があったからだよ!愛しい人は私の二つ上の人! 可愛くて、綺麗なの! 会いたいな! 愛して欲しいな! ん? もちろん愛して欲しいっていうのは抱いて欲しいって意味だよ! 私あの人に抱かれるの大好き! ビッチじゃないけどね! でもあの人の前だけはビッチだからあんまり変わんないね! 私が最近? っていうか抱かれる度に思うのはもっと乱暴にしてくれないかなってことくらいかな? 罵っても欲しい!


 へー、無理矢理させられてるようなものなのに、こんなのが好きなんだ、変態さんだね。


 とか!


 そんなに嬉しそうな顔しちゃって……そんなに好きなの?


 とか! もうそんなこと言われたらキュンキュンしちゃうよね! あえてどこが、とは言わないよ! 私健全だからね!


 まあ、でも? いくら私が変態でちょっとマゾみたいだからって? この状況はないわー。



 黒い大きな二足歩行している豚さんに、大きい牙を剥き出しに威嚇してくる狼さん、背中の毛が縞模様で緑色の毛をした熊さん。それぞれ3体〜6体が私の周りを囲んでいる。


 私、獣姦はちょっと、のーてんきゅーだよ。あとスカトロプレイとか、リョナも苦手かな! あ、あと愛のない性的暴行も苦手! 見るのはそこそこ良いかもだけどさ!TSも見るのはOKかな! 私が性転換しても変わらなさそうだけどね。


 さーて、と。どーしよっかな。別に攻撃する必要も無いんだけど。 でも、あれだよね。飲み込まれたら意味無いよね。全く! 仕方が無いなぁ。こんな時はあれだね?


「てんてれてんてんてーん! さあさあ皆さんよってらっしゃい見てらっしゃい! 今から遊び人による遊び人の為の遊び人の闘い方を選びましょう! 今回決めるの方法はー!?」


 そこでどこからか太鼓の音が聞こえてきたような気がする! あくまでも気がするだけで現実はなってないけど!


「ダイスとルーレットだぁあ!」


 ふぅー! どんどんぱふぱふー! とまたどこからか音が聞こえたような気がする。まあ、こちらもあくまで……以下略。そして、どこからか現れる大きなダイスとルーレット。今回はダイスは私が振ることになり、ルーレットはあの大きな二足歩行の豚さんが回すみたいだ。豚さん回せるのかすっごく気になったけど回せてたので意外でした。


「おーっとー!? ダイスの目は5! ルーレットは赤の21だ! ってことはぁー? 」


 また太鼓の音が聞こえてきたような気が……以下略。


「そしてー!? なんと目の前に現れたのは……な、な、なんと! これは大きな鎌だぁ!!そして景色が先程とは全く違ぁう! これはもしかしてっ!? おお! 足元も変わっているぞ!?」


 足元を見てみると草が生えている。上を見ると月がキラキラと私たちを照らしている! 星も輝いてここに大きな豚さんや狼さんなどがいなければ寝そべって流星を見るまで帰らないぞー、と意気込むところかな。うん。仕方ないね。


「じゃあ、始めよう! 私は有り金すべてを自分に賭けるよ」


 そう言って目の前の大きな鎌を取り、軽々しく持ち上げてみせる。


「本当に可哀想な動物さん」


 あはは、と笑い声を上げて私は大地を蹴る。視界いっぱいに大きく出てくる『FIGHT』の文字。


「Congeal」


 空中に足場が思い描いたように出てくる。それを思いっきり蹴りながら鎌の柄を握って同じように唱えた。少し重たくなったように感じる鎌を豚さんの目の前で横に振るう。何かが割れる音が聞こえてくるのと同時に視界が真っ赤に染まった。しかし、慌てずにもう一度足場を出現させ、すぐに退避しながら近くにいた狼さんの首を狩る。鎌を縦に振るってね。威嚇したままの顔でぼとりと草の上に頭が落ちた。うむ。我ながら惚れ惚れするような綺麗な切り口であるな。なんて考えながら Congeal と唱えた。そうすると、宙に小さな鎌がいくつも浮かびあがった。私はそのうちの一つを手に取って投げる。あ、テキトーに投げるわけじゃないよ? もちろんきちんと狙いを定めて投げてるからね! 今度は割るような音は聞こえてこなかったが、獣の叫び声が響き渡る。その声が引き金になったのか一斉に他の獣たちが襲い掛かってきた。その光景は思った以上の迫力で、一瞬だけ、怖い、と思った、気がした。でも、次の瞬間には獣たちの首が落ちている。残り、3体。豚さん、狼さん、熊さん。それぞれ1体ずつ。それも、どれも他の個体より一回り以上大きい。


「あっはぁ、こりゃちょっと、怖いかなぁ」


 笑いながら下を向く。次の瞬間目の前には大きな牙に鋭い爪、それとぶよぶよの手。私は鎌を軽く振り回しながら驚いたように固まっている獣に言う。


「攻撃はダイスで指定した武器でしか出来ないんだよ。イカサマは許されないからね」


 君たちには分からないだろうし、そもそも、扱えないだろうけど、なんて思いながら首を狩る。あぁ、可哀想な獣たち。


「まあ、仕方ないよね。先に喧嘩売ってきたのはあっちなんだもん。死んで当然。殺されて当然」


 私は当然のことをしたんだー、と楽しい気分になりながら迷宮の奥へと進んでいく。



「待っていてね。私の愛しい人」



 舌舐りをしながら先に進んだ。

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