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 ユキの言葉に頬が熱くなるのがわかる。

 私のことを覚えていてくれた。

 

 確かに「リイコ」って珍しい名前だったからてのもあるだろうけど

 それでも。


 って、それにしても何でこんなキレイにたたんであるんだろ。

「ユキ、何でこんなきれいにたたんであるの?」

 どうせすぐにしばるし…

「ああ、それ先輩からもらうときにすでにたたまれてたからそのまま持ってきただけ」

 うーにゃ?先輩がなぜ?

 ちらっと視線を送るといまだに実はたくさんのハチマキを手にしていたりする。

 そんな中でいちいちハチマキたたむ必要あるんだろうか。

 てか、他のハチマキたたんでなくない?

「あ、それ私も思った。朝お願いした分は普通にばさっと返されたんだよね。1枚だったからかな」

 ユキも首を傾げてた。


 とりあえず、っと。

 ハチマキを開く。



「…………」



「どうした?」

 

 ユキに声をかけられるまで実は固まっていた。

 だってだって

 これって…


『必勝!! 西軍団長 芦原良悟』


 ここまではわかる。ってかたぶんみんな同じこと書いてあるんだろう。

 先輩らしい勢いのある文字で。

 

 問題はその隣。

 少し小さな文字で

 だけど、見間違えようもなく同じ筆跡で書かれた一言


 『好きだ』


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