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まず、以前のように地面に書くのは礼儀知らずだなあと思い、俺でも壊さずに書けるものを探そうとした。
紙は脆い、ペンも潰れる。その結果この前の強そうな魔物のいる森で拾った強そうな剣で石をぶった斬って、3Mぐらいの石板を作った。そして剣で字を刻み込むことにした。
「俺は強くなりすぎたので生活できない。力を抑える方法を考えるか、なんとかしてくれ。そうしないとあの山のように壊れるぞ!わかったら壊れた山の麓まで来てくれ!」
男は満足そうに頷くと、城のある街の入り口に突き刺しておいた。山はここに来るまでに横向いて歩いてたら、めり込んでしまっていたので、その場で土を払ったら壊れてしまったのだった。
魔王から挑戦状が送られてきた、城内は緊迫していた。何しろ昨日まであった山が轟音と共に消えてしまった上に、ものすごい重い石板が門前にあったからだった。
「これは魔王からの挑戦状です!」大臣は青い顔で震えながら言った。
「なんとかととか、考えろと言うのは、何を用意するかは自分で考えろと言っているのです。狡猾なのです!」将軍は机を激しく叩くと険しい顔で手を組んでいた。
「我々は魔王に屈することはあり得ない!軍を出せ!神が守ってくれるはずだ!」眉間に皺がより歯を噛み締めた王様が叫ぶと会議は終了した。
俺の感覚で3ヶ月(実質3日)流れた。やっと人間が現れたと思ったら、ものすごい大群がきたようだ。相変わらず遅いなあ。
男1人に対して3千人がゆっくりと陣を組み正対した。
「将軍、ボロボロの服を着た男しかいませんが、どうしますか?」
兵が驚いた顔で将軍に相談した。
「そいつが魔王だ!魔法を撃てえええ!」
将軍の声に軍隊全体から呼応するかのように無数の魔法弾が男に降り注いだ。
我慢して長々待った結果がこれですよ。俺は、もうめんどくさくなって立ったまま寝ることにした。
少しして俺が目を開けると攻撃はまだ続いてるようだった、なんかボロボロに壊れた武器で涙目で攻撃の最中のやつが大勢いた。攻撃もされた感じが全くもって何も感じないからどうでも良かった。遅すぎて眠くなる。
とりあえず、この状況で動くと、その衝撃で死ぬかもしれないのでもう少し寝ることにした。
なぜか魔王は全く動かないので攻撃し放題だが全く何も効かない。攻撃すると武器が壊れる。持とうとしても持ち上がらないどころか掴めない。しかも目を瞑っている。もはや何もできないまま兵達は後ろに崩れた山と無言の恐怖から装備も投げ捨てほぼ全員逃げてしまった。
ちょっと寝過ぎたか?目を開けると真っ裸だったので、その辺に捨ててあった旗を腰に慎重に巻き、その辺にあった武器を千切って腰布にねじ込んで落ちないように止めることにした。
結局、軍隊は退却している所のようだ。これでは何も聞けてなかった。
しょうがないので、もう一度石板で要求をして3ヶ月(実質3日)待ってみた。
街から誰もいなくなっていた。
俺は人間に聞くのを諦めた。エルフは長生きで頭がいいと昔聞いたことがあった。
そうだエルフにしよう。




