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不通から普通へ  作者: サラニネル


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あれから、死神と勇者のやり取りを終えるとゴンタコの家に向かうことになった。

その時にドコピカがついた勇者に死神が倒されるのまで含めたほぼ全部が芝居だと聞いた。

「死神さんが人々の怨念を回収した上で、倒されることで人々に希望まで戻るので大変助かってます」全て終わってからドコピカはそう言って笑った。


この世界はいつも不満が溜まりそれが怨念となり世界を破壊する魔物や魔王が生まれてしまう、それを定期的に回収するのが勇者と魔王を使ったこのシステムだ。箱で回収するのだが、やはり全てを回収はできないのでそれが魔物と魔王になってしまうが許容範囲になるのだ。


その後、俺は邪魔になるので箱の下で体躯座りしながら、ほぼ寝ていたりボーッとしていた。ゴンタコの苦しさが少しだけわかった。ただゴンタコはダメナコがお前も俺の見本をもう一度見とけということで黒い状態で影から見ていたらしい。

その後ドコピカとダメナコが見送る中、俺達はお爺ちゃんの元に向かった。


相変わらず、ゴンタコがブラックホールで何回もやり直した。多分宇宙の匂いじゃなくてお爺ちゃんの匂いを嗅いでやっとある惑星にたどり着いた。ゴンタコは元気だが俺はもうかなり疲れていた。


ゴンタコが黒い気合い空間を広げ地上に降り立つと、かなり頑丈そうな謎の物体で作られた家がポツンと立っていた。

「これがお前の家か」

ゴンタコが普通に歩いて行くので俺も歩いてみたら、めり込まずに歩くことができて少し感動した。

「兄貴これが俺の家だよ!ちょっと待っててね!」

ゴンタコは玄関を抜けホールから居間のドアを開けると中に入っていった。


「おじいちゃん、ただいまああ!うりゃあああああ!」

ゴンタコは雄叫びを上げながらお爺ちゃんを見た。

それを聞いた俺はゴンタコを理解できる日は来ない気がした。

ただしゴンタコがお爺ちゃんと呼んでる存在は若い男性にしか見えなかった。

「なんだあゴンタコかじゃねえか、もう帰ってきたのか」

お爺ちゃんはテレビのようなものを見ながら寝転がって屁をこいていた。


「おじいちゃん、おばあちゃん、どこ行ったの?」

ゴンタコはお爺ちゃんと机を挟んだ対面に座るとテレビを見ながら言った。

「またどっか出掛けてったぞ」

お爺ちゃんはテレビから目を離さず屁をこいた。

「それよりおじいちゃん、紹介したい人が来てるんだけど」

ゴンタコはテーブルの上の食べ物をつまみながら言った。


「ぬぅああにいいぃ、てめええ、もうそんな歳か、やるじゃねえか!早く呼べ!ヒャッホウ!」お爺ちゃんは屁をこいてから起き上がった。

「兄貴来ていいよ!」ゴンタコは玄関に向かって叫んだ。

俺はゴンタコの声が聞こえたの玄関に入りホールから空いてる部屋を見つけて入った。しかも入った途端すごい臭かったが、我慢して言った。

「すいません、アニキです」


中を入るとお爺ちゃんに見えない若い男性が俺を見ながら怒り出した。

「お前のバカは底なしかあ!男じゃねえか!...ああ?今は女の見た目だからいいのか?...やっぱダメだろがああ!」この時点で俺は来たことを後悔していた。

「何がダメなんだよ、俺の兄貴になってもらったんだ!」

ゴンタコはそんなことより食べることに夢中だった。

俺はこいつを信用したのが間違いだったことに気付いた。


「兄貴だとお?」お爺ちゃんは言いながら屁をこいた。

お客がいても関係ないようだ。俺はもう帰りたかった。

「俺が力で負けたから、仲間にしてもらったんだ」

ゴンタコはそう言うと、うちわのようなものであおいで匂いを遠ざけていたので俺の方も頼んだ。

「お、おめえが力で負けただと?力以外能無しのゴンタが?」

お爺ちゃんはそう言うとアニキを睨み考えていた...しかしなんかこいつ見たことある顔してんなと。


そして話が途切れたのでゴンタは俺に紹介を始めた。

「兄貴、これが俺のお爺ちゃんだよ。引退した元邪神でね、名前は」

その時だった、急にダメナコが部屋に入って来るなり言った。

「バカナだよなバカナお爺ちゃん!まあ、ジジイに見えないからバカナ人か!バーカ!バーカ!」

ダメナコはバカナヒトに散々コケにすると笑い出した。

「おめえええその名前をいうんじゃねえ!俺はヴァーカゥーヌァじゃボケがあ」

バカナヒトはダメナコに向けて屁を放った。

「くせえんだよ!このボケが!てめえのおかげで俺はダメナおじさんだぞ!このバカナヘタレが!」

バカナヘタレとダメナコが殴り合いを始め、ゴンタコはバカナヘタレを応援している。それを俺は死んだ魚のような目で眺めていた。


その後なかなか3バカの醜い争いが終わらないので、どっちのパンチも手で受け止めて止めてみた。すると、どっちの腕もポキンと折れた。

「うぎゃああああ!」「ほがぁああああ!」

バカナヘタレもダメナコも折れた手を支え転がりまわっている。何回俺はこんなのを見せられてるんだろう。

しばらく待つと二人とも腕を治し息を整えていた。


「だから言ったろ兄貴は強いんだ。...兄貴これ面白いよ!」

ゴンタコはそう言った後テレビを見出した。俺はほっとくことにした。

「ありえねえ...でもな?あれ?」

バカナヘタレは驚いた表情のまま俺の顔を凝視していた。


その時、知らない3人が部屋に入って来るなり声を上げた。

「「「あああああああ!」」」

そして、その3人もバカナヘタレと同じで俺の顔を凝視して動きを止めていた。


その時、俺は挨拶してないことに気づいたので挨拶をした。

「あの俺はゴンタコの仲間のアニキですよろしくお願いします!」

「あれ、母ちゃん!父ちゃん!お婆ちゃん!みんな集まるなんて珍しいね」

ゴンタコは嬉しそうな顔をすると俺に家族を紹介しだした。

「兄貴!紹介するね、俺の父ちゃんで邪神グンタ、母ちゃんの破壊神ビギグビ、お婆ちゃんは笑いの神ニコンだよ」


「「「ゲンタ!」」」

グンタとビギグビとニコンが俺を見て言った。

「そうだよ、ゲンタだよ」バカナヘタレも同じことを言った。

「な!やっぱゲンタなのか」ダメナコまで俺の顔を見ている。


「ゲンタ?」俺は頭を傾げた?

「ゲンタ兄ちゃんなら死んだじゃん」ゴンタコは困惑した顔で言った。


「いや、その、実はゲンタは死んでなくてね」

ニコンは片手で頭を抑え笑いながら語り始めた。

「昔ゲンタを強くしようとして4人で鍛えてたら、その強くなりすぎちゃってね...生活できない強さになっちゃったから、4人で封印したんだけど今度は封印し過ぎて動かなくなっちゃってね」

俺は頭が痛くなってきたが、さらに話は続いた。なぜ笑えるのだろうか。

「そんでとりあえず、ある星に置いて封印が解けるまでは死んだことにしてほっといたら。みんな忘れちゃったの」

俺は、めまいがしてきたが、さらに話は続いた。どこが笑えるんだろうか。

「それで最近封印のこと思い出して3人で見に行ったらもう何もなかったの!」

ニコンは頭を掻いて笑い出し、残り2人も笑い出した。俺はもう言葉が出てこない。


「いやあ、家族全員揃ってよかったなあ、ああ!めでてええな!」

バカナヘタレはあぐらになり膝をポンと叩きながら言った。ついでに屁をこきながら。

「本当によかったねえ、今日のご飯なんだっけ」グンタは腹を鳴らしていた。

「あなた今日はご馳走にするわねえ!」ビギグビはグンタにくっついていた。

「俺も飯くれよ」催促しだすダメナコ。

「いやあこれは笑えるよ」大笑いして転げ回っているニコン。

「ってことは?兄貴は俺の本当の兄貴なの」ゴンタコはうるうるした目で俺をみている。

俺はあまりの悲惨さに打ちひしがれたショックで全てを思い出した。

ゴンタコが嬉しそうに飛びついてきたが、俺は普通になる方法を知ったら家出しようと決意を固めた。



ダメナヒトからバカナヘタレへ修正しましたすいません。

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