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「わしが悪かった。許してくれえ」ダメナコは土下座している。
「兄貴酷いよ俺までやらなくてもいいのにい」ゴンタコはまだいじけていた。
「生意気言って。すいませんでしたああ」ドコピカも土下座している
「とりあえず、みんなすまない。心配したらちょっと力入ったみたいだ」
俺は頭を下げ謝るとダメナコとドコピカはホッとし、ゴンタコはケロッと元に戻った。
「そういや、ダメナコも本当は男なのか?」俺は気になったので聞いてみた。
「てっめ...っちゃいい名前ですねえダメナコ!ええ、わしも男ですよ。ええ。何しろ現在の流行は女の子ですから!」
ダメナコはキレていたのかと思ったが俺の目を見たらコロッと変わった。
俺は、見た目が信じられないのでドコピカも疑って見ていた。
「私は違います!じゃない、そのままです!」
ドコピカは涙目で首を全開で横に振っていた。
俺は少し安心すると、他にも気になることがあったので聞いた。
「死神も流行があるのか?」
「当たり前ですよ!流行に乗らないと怨念の集まりも悪いんですよ!」
ダメナコはよさそうなポーズを決めようとしたみたいだが、ことごとく外した挙句後ろを向いていた。
「でもゴンタコの時も思ったけど、お前らの彫像は男っぽかったけどいいのか?」
俺はどちらも彫像と性別が違ってたことが気になっていた。
「「あ?あ!」」ゴンタコとダメナコは意味がないことに気付いて考えだした。
「これはその、あれだ!...つ、次の時を考えてるんだ」
ダメナコは一生懸命考え答えた。それを聞いたゴンタコは今知ったような顔をした後ダメナコを尊敬の目で見ていた。
「し、しかし、アニキは本当にありえない力持ってるな」
ダメナコはつっこまれる前に、さっさと話題を変えた。
「でも手を繋いで泳いだ時は大丈夫だったのになあ?」
ゴンタコは不思議そうな顔をした。
「あの時はゴンタコの泳ぎ真似してたからかなあ?手はお前に握らせたしな」
俺は自分からは握ってはいなかったなあと手を見ていた。
「そっか、でもやっぱ兄貴の力はまともじゃねえ。すげえぜ!うりゃああ!」
ゴンタコはいつでも楽しそうだ。
「いや、だからその力抑える方法を探してるんだろ」
俺はそう言いながら、自分がやられたのに考えない力ってすごいなあと思いました。
「なるほど普通になりたいって、そういうことだったんですね」
ドコピカはかなり納得したようだ。
「はあ?普通にねえ...色々ありえねえ奴だな」
ダメナコが呆れたように言ったので、少しむかついて俺の眉間に皺がよった。
「...わけないじゃないですかあ流石です!」
ダメナコ笑顔でもみ手をしながら、すぐに意見を変えた。違う意味で尊敬しそう。
「というわけで2人とも知ってたら、その方法を教えてくれ」
先に進めるために俺はドコピカとダメナコに再度頭を下げた。
ダメナコは腕を組み何回か頷くと話し始めた。
「しょうがねえなあ、教えてやるぜ!方法はな...」
ダメナコはニヤニヤしながら勿体ぶる。
「それはなあ...辛抱だああああああああああ!」
ダメナコは両手を握り締め真剣な表情で叫んだ。
やはり予想通りだった。ゴンタコと同類に聞いたのが間違いだった。
「あれはもう何百万年前かああ?俺は岩のぅ上ええでしぃいいんぶぅおううううの、っあ、ったあめにいいぃ」
ダメナコは歌舞伎のようなしゃべり方をしてなんか始まった。
「ダメナおじさん待ってましたあああ!よ!ダメナコ!」
ゴンタコが嬉しそうに盛り上げる。
「てめえええええその名前を言うんじゃねえええ」
またダメナコとゴンタコは殴り合いを始めた。
バカはほっといて俺はドコピカに聞いた。
「ドコピカさんもよく、驚きませんね」
俺は余りドコピカが二人に驚いてないので気になった。
「あなたには驚いてますよ。...けどこの死神さんと邪神さんは超有名ですから。二人一緒だと悲しいぐらいバカって」
ドコピカの二人を見る目がすごい怖いです。
「じゃあ本題の、普通になる方法教えてください」
俺はドコピカに頭を下げた。
「そうですねえ私や、この星の他の神々は力を封印して人間に大体合わせた状態にしてますね」
ドコピカは顎に手をかけ首を傾げ考えている。
「そ、その封印ってのはどうやってやるんですか」
俺は期待から少し声が震えていた。
「それはですねえ...元からできてたのでよくわかりません」
ドコピカは怖がって、また土下座をしている。
「じ、じゃあ、封印してもらえないでしょうか」
俺は期待を込めた目でドコピカを見た。
「それがその力の差がありすぎて効かないと思います。大変申し訳ありません」
ドコピカは土下座のまま震えている。
「は、はは、いいんですよドコピカさんあやまらなくていいです」
ドコピカはほっとすると、少し悲しげな顔をした。
「詰んだ。気合いか辛抱しかなくなった」
俺は呟くと愕然とし肩を落とした。
「兄貴元気出してよ!」
その後、時間が経ち気づくとゴンタコが俺の肩に手を置いていた。
「そうだ!お爺ちゃんとこ行ってみようよ!...屁ばっかこくけど」
俺はもうダメだろと思いながらも藁にでも縋る思いで頷いた。




