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不通から普通へ  作者: サラニネル


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1/12

「もう出ていってください。お願いします」という紙が見える。

自宅の出口を見ると村人全員が頭を下げていた。俺は細心の注意を払いながら地面に「わかった」と指で書いた。そして「わかった」とゆっくり言いながら後ろの壁に手をかけると開いた穴からそっと出ていった。

しかし、村人から見ると何か凄まじい衝撃と轟音と共に家が壊れたように見えていた。その後村人が壊れた残骸をどけると地面に「わかった」と文字を発見し村人達は腰砕ながら安心した。そして家の後ろ側のを見ると凄まじく遠くまで地面に亀裂が続いていた。


俺は強くなりすぎてしまった。歩けば亀裂と共に小規模な地震が起こる。ドアノブは握れば潰れる床板は乗ればそこが抜けて壊れる、その結果家には屋根と一部の壁以外は残骸しか残っていなかった。

人を見つけて不用意に近づいてしまうとその衝撃波で死んでしまうだろう。もし触れば死んでしまうと思うので触ることもできない。

近寄れたとしても村人の会話や動き全てがスローすぎて何がしたいかのかわからない。食べ物は何もかも歯応えもなく、おならをすれば村が半壊した。


村を出た俺は普通の生活がしたいと思った。

そこで俺は頭のいいやつに、とりあえず聞けばいいと閃いた。

それからは、できる限りゆっくり話したり動く練習に明け暮れた。

ただし、その男の体感的には一月ぐらいの時間だったが、実際は1時間程度だった。


それからまず、強そうな魔法使いを探して質問することを思いついた。

そこで、昔強いモンスターがいると噂を聞いた森の入り口で待つことにした。

確かに、この森は「最悪の森」と呼ばれ最高レベルの冒険者でも苦戦するモンスターしかいない所だった。しかもここの入り口まで来るだけでも、レベルの高さは折り紙付きだった。


俺の感覚で2ヶ月(実質2日)が経つと冒険者が近寄ってくるのが見えた。

自分の感覚的に4時間かかって目の前に来たのは何やら凄そうな装備をつけた魔法使いだった。その魔法使いは地面にめり込みながら立っている異様な男が指をさしていることに気付いた。

「強くなりすぎたので生活できない力を抑える方法が知りたい」

と地面に何か固いもので、すごい力で書かれてるのかひび割れが起きていた。


魔法使いは手が混んでいるなと思いながら笑って通り過ぎようとした瞬間だった。

轟音が響くと、さっきの場所から目の前に男が瞬間移動してまた地面にめり込んでいた。

魔法使いは全く何も見えなかった恐怖で腰が砕けた。と思ったのに、なぜか倒れてないことが不思議だった。しかし、確認すると背中の服を摘まれて持ち上げられていただけだった。


俺は転びそうになったので、そっと摘んで防いであげただけなのに、なぜか泣き出してしまったので頭を傾げると、残像と共に強風が吹いてしまった。

「助けてください。私を食べても美味しくないです」

そして長々待って話した内容がこれである。俺はなるべく時間をかけて置くと、なるべくゆっくりと歩き出した。


俺は城なら頭のいいやつがいるに違いないと思った。

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