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隠すよ

 読んで戴けたら嬉しいです。゜+.゜(´▽`人)゜+.゜

 隣街のスーパーから帰ってから、夜戯の様子がおかしい。


 なんだかぼーっとして、話し掛けると心ここにあらずと云う感じ。


 振り返るとその目が哀しそうになる。


 バス停での事を意識しての事か········そうでは無い、何かもっと別の事に捕らわれている気がした。


 その夜、ボクはハッと目を覚ました。


 悪夢を見ていたのか、胸騒ぎがしていたのか解らない。


 まだ辺りは暗くて、多分真夜中なんだろう。


 急に隣で寝ていた夜戯がむくりと起き上がって、服に着替え始めた。


 ボクは見ない様に目を閉じた。


 着替え終えると部屋を出ようとするから、ボクは慌てて声を掛けた。


「夜戯···············」


 夜戯は驚いたらしく、肩を強張らせて振り返る。


「こんな時間に着替えて、何処へ行くの? 」


 暗闇の中でも夜戯のシルエットが、動揺しているのが解った。


 ボクは起き上がって照明を点けた。


 夜戯はボクを見ずに言った。


「あ奴らがここに辿り着くのは時間の問題だ

 名うてのハッカー集団だ、防犯カメラに映ったソレガシたちを既に見付けているだろう············

 もうここには居られぬ」


 ボクは枕元にあった服を鷲掴みにして言った。


「どうして、一人で行こうとするの?!

 一人でなんて行かせない!

 ボクも行く! 」


 夜戯は声を荒げて言った。


「行ってどうする?!

 一緒に死ぬとでも言うのか!

 昼間に言ったであろう!

 ソレガシはせめてソナタに時間が在る限り生きていて貰いたいのだ!」


「最期まで傍に居る··········」


 夜戯が何か言おうとしていたが、ボクは遮った。


「ボクが······!!

 夜戯のその目が閉じて二度と開かれる事が無くなったら、奴らに見付からない様に夜戯を隠すよ」


「紗月············」


「まだ行く当てが無いんだろ?

 せめて想い人の谷へ行こう·········

 ばあちゃんにも置き手紙しなくちゃ

 急に居なくなったら、心配させちゃうからさ········」


 夜戯はばあちゃんが寝てる部屋の方をを見て言った。


「あ奴ら、ばあちゃんに危害を加えなければ良いが·······」


「大丈夫、ばあちゃんは上手くやり過ごすよ

 とても勘のいい人だから」


 ボクは素早く着替えると、急用ができたとばあちゃんに手紙を書いた。


 その間、夜戯はいつもばあちゃんが座るソファのゴミを取ってるみたいだった。


 なんで今、ゴミ取り?


 ボク等は殆ど何も持たずに出発した。


 去り際に夜戯はばあちゃんの家を振り返り、誰に言うとも無く呟いた。


「もっと、ばあちゃんの傍に居たかった···········」








 読んで戴き有り難うございました❗(o´▽`o)ノ


 いつも夜中に更新しているのですが、明日朝から旦那の透析の定期検査がありまして、その同伴するんですよ。

 なので、今の内に投稿しておこうと思いまして、緊急更新です。

 ご迷惑お掛けします。m(_ _)m

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