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何億年も前から照っていた
日差しの向こう側で照っている
日差しの権化は
ずっと見てきたこのほしの
人間という生物をどう思う
我々はどんなに長らえても百年余り
そればかりの猶予しかない
日差しの権化は
世界のしくみを知っているはず
繰り返し無知で刹那
日差しの権化は
全てを見て知っていて
それでも変わることなく照っている
こっそり教えてくれてもいいのに
おまえたちは知らないだろうけど
実のところこんな仕掛になっているよと
そっと種を明かしてくれてもいいのに
きっと知り得てしまえば
なんだそんなことかと呆れるしくみだろうけど
知らないままでいるのは楽ではないから
つい知ろうと働く心を止められないから
手持ち花火の最後のひとつが燃え尽きて
バケツにじゅっと沈んだら
背をちぢましたロウソクの
融けて広がるロウの真ん中に
ちんまり灯る小さな明かりを
いつまでも見つめているさと決め込んで
すっと消え去る影を見送った