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呼応  作者: はじめ
6/39

6

紫に黄に塗られた看板

夜にはさぞ妖しく灯ろうが

昼では面白おかしくけばけばしい

吹き付け塗装の苔むした緑色

錆びの浮くトタンの壁のやわらかいストライプ

雨染みの濃いむき出しの木材

住んでいるのかいないのか

どこも屋内は黒く塗りつぶされて

染み出す深い影が

目を凝らそうとする人の意欲を挫く

触れ合うほどにお互いに張り出した庇

人ひとり歩ける幅の狭い道

むき出しの土の道に点々と埋められた

大きさも高さもぎくしゃくとして並ぶ敷石

外れかけたカーテンの垂れるドレープは

日焼けした窓枠の中で切り取られて

饐えた木の香り

湧き上がる懐かしさと

ほっとして落ち着かない心

ああここにも豊かな絶望はある

玄関を遮るほどに並べらた鉢植えの多肉食物の猛々しさ

日の当たりのまるでないこの場所にもユリは咲くのだ

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