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高いビルのてっぺんは

高すぎるがゆえに

見上げたばかりでは

少々かすんで

ぼんやり空に溶けているのでした

目の乾くくらいにじっと見つめていると

少しずつ解像度は上がって

しだいにはっきりとした

エッジを現わしていくのでした

聞こえないはずの

強い風の流れる音が聞こえてきます

高い高いビルのてっぺんの

きっぱり折れたビルのエッジの

突端近くに立ったなら

さぞ気持ちのいい風に吹かれることでしょう

誰もゆかないあの場所は

誰も立たないあの場所は

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