快斗とお姫様抱っこ
頑張って書きました。少し短めです。
あと分かりにくかったらすみません(*_ _)
今日は四月九日。入学式の翌日だ。
昨日は入学式でお互い疲れてしまったので、一緒にご飯を食べたらすぐ解散となった。
今日は四時間目まであるが、授業は無いとの事なので荷物は軽い。
でも明日から本格的に授業があると思うと気分が落ちる。はぁ…。
「ん?どうしたのー?」
なんて何も考えてなさそうにされるとなんだか気が抜けてきた。(実際何も考えてないんだろうけど)
まぁ無難に高校生活乗り切れることを祈ろう。
「…一+一は?」
「は?」
なんで今小学生でも分かる問題出されたんだ?
聞き間違いだろうか…?
「一+一は?」
よし聞き間違いではなかった。
とりあえず答えは言っておこう。
「ニ」
「よしよし、良くできたねー」
といって頭を撫でられた。意味が分からん。
「馬鹿にしてんの?」
「してないよー。ただね…
快斗に笑って欲しかったの」
「…」
いや待て。それはおかしくない?
他に方法はあるだろ…
そう思ってたら表情で読み取ったのか、
「写真撮る時に笑顔にするのに言われるでしょ?」
「馬鹿なの?…ハハッ」
理由が意味不明だが、なんだか気が抜けて笑ってしまった。
「そんなに気負わなくても、快斗なら大丈夫だよ。それに笑ってる方がいいよ?」
…そうか、俺を元気づける為にわざとあんな事言ったのか。もっと分かりやすく言って欲しかったが。
でもそれを知ったらなんだか恥ずかしくて、近くにあった自販機でミルクティーを買って、
「やるよ」
とぶっきらぼうに言った。
「ありがとう、でもね」
「?」
「あと二分で朝学活入っちゃうよ」
ヤベッ、学校の事すっかり忘れてた。
でも運良く(?)校門にはいるので、
「走るぞ」
と言ったはいいものの、教室までそこそこ距離があるので葵は体力が持たないだろう。
仕方ない。
「怒るなよ」
といって葵をお姫様抱っこした。
なんとか朝学活までに間に合ったはいいものの、クラスメイトからは好奇な目で見られた。
お互い恥ずかしくて俯いてたら、
「白鷺くん、今度はもう少し早く来るんだよ」
とお小言をもらってしまった。
明日からは時間を気にしようと誓った快斗であった。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
次からは雑学とか入れると思います。