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女神の加護が恐ろしい効果を得たんだが  作者: NaMa86
第1章 異世界への導き編
9/43

9.いきなりは心臓に悪いからNG

旅立ちまでが長すぎで申し訳ありません。泣き虫ドジっ子美少女女神様の出番はこれでほぼ終わりです。・・・閑話で書くかも?気づいたら結構設定盛り込んだからどっかで思い出話的な感じでぶっこむかもしれないです。

「話が逸れましたね。勇者様は最初にとある森に設置してある魔法陣へと転送されます。あくまで勇者様は世界を救う為に召喚されるのですから、国による独占を防ぐための措置です。小さな森なので危険はそこまでないかと。北に抜ければ『勇者の街 ユトラリィ』があるはずです。そこで色々情報を集めてからはすべてを宮坂様にお任せします。」

「うん・・・」

「宮坂様、先程の事はお気になさらないでください。それでは最後に・・・お名前を異世界風にいたしましょう。」


 そういって笑うクオリア様を見ていると自分が暗くなるのは違うと思えてくる。・・・え?


「名前?宮廻 翼じゃダメなの?」

「宮廻様の世界で言えばアメリカとかそういった国風になりますし、苗字は勇者様といえど基本的になのれません。苗字があるのは貴族だけです。」

「なるほど。なら俺はタスクと名乗ればいいのかな?」

「そうですね・・・少しお待ちを・・・タ・ス・クっと。え?エラー?・・・宮廻様、大変言いづらいのですが、すでにお名前を使われてしまっています。」

「なにそれソシャゲ?」

「何か別の名前にして頂いてよろしいでしょうか?」


 もう地球には帰れないし、心機一転の為に名前を変えるのはいいかもしれない。なんでソシャゲシステム(一部のゲームは他人と同じ名前を使用できない)なのかはわからないが。


「じゃあ・・・ツバサで。」

「承りました。ツ・バ・サっと・・・はい、大丈夫です。」

「これで終わりかな。色々ありがとう。」

「いえ、宮廻様・・・いや、もうツバサ様ですね、右手を出して頂けますか?」


 差し出した右手を取られる。一瞬の光の後、手の甲に幾つもの四角が重なっているように見える痣が浮かんでいた。


「それは私の勇者であるという証です。何かの役立つでしょう。これでほんとに最後です。・・・私の勇者様、どうか『リブレス』をよろしくお願いします。」

「うん、任せておいて。」

「ではいきます。」


 ここに来た時と同じような光が足元から立ち上る。せめて最後に何か言わないとと思い口を開く。


「クオリア様・・・あなたの世界の人たちはきっとあなたが女神で幸せでしたよ!!」


 最後までちゃんと言えたかわからなかったが、転移で潰れた視界が戻った俺の目に飛び込んできたのは・・・緑色の表皮をした子供位の背の気持ち悪い人型の生き物と、そいつが振り上げている斧だった。

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