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女神の加護が恐ろしい効果を得たんだが  作者: NaMa86
第1章 異世界への導き編
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幕間 聖夜のライブ

 人生において「何故こうなったのだろう?」と思う事は幾度もあることだろう。長ければ長いほど思う事だろうがそれが17年程でもあるだろう。


 高校2年生になったばかりの頃、偶然虐めの現場を目撃してしまった彼女は正義感から・・・ではなく相手が顔見知りで無視したら寝覚めが悪そうだったから介入した。1月後、ターゲットが自分になる事までは予想済みだったが虐めへの報復内容を考えているうちにお風呂で寝落ちして溺死。


 気づいたら目の前には白い髭と眉と髪がボーボーのお爺さんが、分厚い本を読みふけっていた。その男は自分の事を魔法の神と名乗り、一度も目を向けることもないまま淡々と事務的に準備を整え猶予もなく送り出された。


 送り出された先ではいきなり殺されかけ、自分と同じ境遇の男に助けられその理不尽とも思える成長速度を見て、なんだかな~っと思ったりもした。


 だが、今回は生まれてきて一番強く思うことになったと彼女、マリアは思う。薄暗く狭い部屋のなか、フリフリの衣装を着た彼女は今、出番待ちであった。


 特設ステージ近くのこの部屋(ステージ含めツバサ設計、建設)の中にいてもステージの盛り上がりが聞こえてくる。ステージの上には一人の三十路女(アイドル)が自身の尊厳をガリガリ削りながら歌って踊っている。


 翔子とウオタクのライブの打ち合わせ(やりたくない翔子とやってもらいたいウオタク達)の最中に居合わせたのが運の尽き。あれよあれよと巻き込まれ、一夜限りの偶像(アイドル)デビューと相成った。


 マリアは祭りなどは嫌いな方だ。今回の件もやりたくはなかった。でもやる事を決めたのは翔子からの圧力と規格外男が衣装の設計と製作、そして屈託のない笑顔からの言葉。


「じゃあ、俺がマリアをどこに出しても恥ずかしくない、立派なアイドルにしてやるよ!元がいいからな、どんなの着ても似合うと思うけど。」


 気づいたら一夜限りのアイドルデビューが決まっていた。サンタイメージの赤いドレス、裾は膝丈で先にいくほど白へグラデーションしている。袖口にも白いふわふわがついているがシンプルなドレス。


 マリアは祭りが苦手だ。好きではない。だが、せっかく同期が用意した物を台無しにするのも忍びないとも思うのだ。ステージ上でマリアを呼ぶ声が聞こえた。1夜限り、頑張ればいい。


 その後、彼女の黒歴史に(オタクたちの伝説史にも)聖夜のライブが追加されることになった。次の年以降、クリスマス近くになるとテンションが落ちていくマリアの姿が見られるようになったという。

ギリ遅刻ですが書いたんで上げますね。まだ気分的にはクリスマス中みたいなものだから・・・。

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