34.美少女じゃなかったら安全を選んでた
この世界を救うことをクオリアに頼まれて送り出され、ゴブリンを殲滅し、スラァをテイムしておいて、戦わなくてもいいと言われたが・・・今更だな。戦う理由は「可愛い女神にお願いされたから」で俺には十分だ。
「言われなくても俺は戦いますよ。それがクオリアのお願いだったから。」
「ありがとう、ツバサ君。マリアちゃんはどうする?」
「私は・・・分かりません。戦うのは怖いけど、他の人に任せっぱなしというのは悪い気がして・・・。」
「ああ、前線で戦ってる奴の事なんて気にしなくていいのよ?ほとんどの奴が三度の飯より戦いが好きなバトルジャンキーだから。」
「勇協会で一番のバトルジャンキーがなんか言ってるお。この前、「最近運動不足気味ね~。・・・一番近い魔族の拠点落としに行こうかしら?私の足なら・・・4時間あれば帰ってこれるわね。」って言ってどっか行ったお。次の日にここから一番近い魔族の拠点が潰されたって情報が入ってきたお。」
・・・そんな理由で滅ぼされた拠点にいた魔族のご冥福でも祈ろうかな。それよりもやっぱり強いのか、翔子さんは。
「んん!!じゃあとりあえず、ツバサ君と一緒にマリアちゃんも戦闘訓練は受けましょう。で、訓練終了後にもう一回聞くってことでどうかしら?」
「・・・は、はい!それでお願いします!」
直立不動で答えるマリア。まあ怖いよね?怒らせたら一捻りだろうしね。俺のステータスならなんとかできるだろうけど。
「さて、2人とも訓練を受けるという事で教官は任せたよ、マーク。」
「了解しました。」
「で、二人にはステータスを教えておいて欲しいんだよね。訓練の参考にするから。・・・だったよね?うん良し。まあ言いたくないならいいけど・・・鬼すら逃げる訓練内容になっても知らないわよ?見せてくれるなら“ステータスオープン”って言ってね。」
ヒャッホイ新鮮なテンプレだぁ!!っとそれはいいとして、このステータス、開示するべきかしないべきか・・・どうするべきかな、小春?
「う~~~~ん。どっちにもメリットデメリットがあるし、好みでいいんじゃない?メリットはこのステータスを隠さなくて良くなることの負担の軽減に、訓練内容の適正化。デメリットは厄介ごとが優先して転がり込んできたりしやすくなったり、このステータスを隠さなきゃいけなくなること。」
このステータスを隠すなんて無理じゃね?しかもこれからも増えてくんだよ?なら公開するしかないか。決して、決して“ステータスオープン”って言いたいからではない!そう思いながら両目を閉じて深呼吸。両目をカッと開いてその言葉を言う。
「「“ステータスオープン!!”」」
横を見ると頬を赤く染め、口元が緩み目を輝かせたマリアと目が合った。・・・ハハァ~ン。こんなところに同じ位のオタク仲間がいたとはな?




