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女神の加護が恐ろしい効果を得たんだが  作者: NaMa86
第1章 異世界への導き編
35/43

32.勇者の街ユトラリイ

「二人とも、ようこそ。召喚された勇者が最初に訪れる街。『勇者の街 ユトラリィ』へ。」


 そういって前を歩いていたマークさんが振り返り、笑顔でそういった。その後ろには石畳で舗装された広い道、行き交う馬車に人に近いが少し違う人達。まさに中世ヨーロッパな街並みが広がっていた。


「最初に勇協会に行くよ。今回の報告と君たちの今後の身の振り方を決めるために。ついてきて。」


 そういって歩き出すマークさんを追う俺たちだが、街の人たちのマークさんの好感度が高すぎてヤバイ。道行く老若男女、それこそ子供から老人まで全てが話しかけてくる。


「マークさん、すごい人気ですね?」

「マークは数年前のスタンピードでこの街を守ったメンバーの中心人物の1人だからお。」


 スタンピードとは、多数のモンスターが何らかの理由で移動して、進路上の村や町に被害が出ることを言うらしい。で、数年前。この街の近くでスタンピードが発生。当時街にいた勇者全員のまとめ役として活動したうちの一人がマークさんらしい。


(この辺でスタンピード?“森羅万象”には起こる可能性はないってなってるんだけど。)


 小春がそういうってことはそうなんだろうが、完全に面倒事な気が・・・。俺の予知スキルも面倒事だという気配を色濃く発してるし。そうこうしながらも歩き続け街の中心部、二階建ての建物へやってきた俺たち。


 大き目の正方形な建物で、正面に幾つもの色んな言語で書かれた看板がこれでもかと掛かっており、そのうち一つに日本語で『勇協会』の文字を見つけた。


 入り口はスイングドアだっけ?西部劇の酒場の入り口になってるやつ。後ろを見たらウオタクさんがドヤ顔でこっちを見ているけど、なんだろう?


(このスイングドア、この人が作ったっぽいね。おにーちゃんならこれよりも良い物が作れるだろうけど。)


 そんなことを小春が言うが日曜大工なんてしたことないからな?無理だろ。とか思いながら微妙に動きが固いドアを抜けるとそこは汚れた酒場・・・なんてことはなく、市役所のように清潔に保たれており、いくつかの窓口と、たくさんの椅子や机が邪魔にならない程度に配置されている。


 入って左側の壁沿いに上り階段が設置されており、マークさんは迷いなく階段を上っていき、いくつかある扉の前で止まり、ノックをする。


「翔子さん、マークです。」

「どうぞ、入ってください。」


扉の先からは落ち着いた女性の声が帰ってきた。

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