29.初めての従魔 スラァ
「【テイム】を習得、【従群】に成長したよ。テイムの効果でスラァとの繋がりを確立、分割意識の一つをスラァに割り当てたよ。更に繋がりを介してスラァに【成長EX】を適用できるけど・・・どうする?」
周囲に飛び散ったスラァの体がウゾウゾとこちらに向けて進んでくるのを見ながら成長を適用するか考える。ぶっちゃけ成長させるのが怖い。次の瞬間見上げる程の巨体になったり、とんでもないステータスになったり、進化したりしそうであるが、させないのもどうなんだろう?
「おにーちゃんは無理だけどスラァへの適応はある程度は加減できるよ?とりあえず自我を確立させるのといくつかのスキルの獲得程度に抑える?」
そのくらいなら大丈夫だろう。今のスラァはただぼんやりと存在しているというか、極めて単純な反応だけの存在だ。これでは意思の疎通もままならない。というわけで小春さん、お願いします!
「任された!・・・スラァに成長EXを適用自我の形成を手伝います。・・・成功しました。続いてスラァのスキルを成長させます。・・・物理耐性が物理無効に成長、魔法吸収、貯蓄、放出、分裂、圧縮、解放、構造変化、模倣、暴飲暴食、瞬間消化を獲得、精密消化のスキルを追加しました。・・・ふぃ~、いい仕事した~」
自重した中で自重してねぇ仕事だな!いきなりこんな量のスキルを与えられてスラァは大丈夫なのか?問題ないのか、小春?
「大丈夫だよ。魔物は特に感覚でスキルを理解できるから、誤用もしないし使いこなせないなんてこともないよ。さ、スラァが呼んでるよ。」
気づけばかなり戻っているスライムボディが期待するようにプルプル揺れていた。そのまま腕を伝って頭の上に這いずってくる。ひんやりしている物が這ってくるゾクゾク感を味わいながら意識を自分の中に向け、スラァを探す。
「あ!マスターだ!!美味しい魔力をありがとー。ごちそーさまでした。これからもよろしくね?」
画面に姿が出る。半透明のスライムボディではなく、人の姿だった。10代前半位だろう可愛い系の美少女だ。真っ白な肌に水色の瞳、腰にまで届く半透明な髪は白に見えてアホ毛が頭頂部から飛び出ていた。体つきはとてもスレンダーというかまだ成長しきってない感じ。全体的に肉付きが薄いし身長も低いだろう。でもさ、
「ああ、よろしくなスラァ。ただ一つ良いか?・・・服を着ろ!!」
コイツも裸族だった。魔物だから仕方ないかな?謎の光によって隠されてたけどそんなことするくらいなら服の概念を教えとけよ小春!
スラァのステータス置いときますね。
名前 : スラァ (?歳)
職業 : ツバサの従魔 スライム
称号 : とんでもスライム 王種の資格を得た物
Lv : 1(0/10)
HP : 10/10
MP : 5/5
STR : 30
VIT : 80
AGI : 5
MID : 20
LUK : 30
スキル : 物理無効 魔法吸収 貯蓄 放出 分裂 圧縮 解放 構造変化 模倣 暴飲暴食 瞬間消化 精密消化
物理攻撃は効かず魔法は吸収され吸収したものを貯蓄して、溜め込んだ分を一度に開放することができる。スライムボディを自在に変化・分裂させ吸収した物の形状や機能を再現、組み合わせることができ、取り込んだものを一瞬で、溶かす部分の選択もお手の物。服に染み込んだ血だけを吸収とかできる。
そして取り込める上限が取っ払われたスライム。敵対して出会った瞬間死が確定します。唯一足が遅いので、逃げればワンチャン生き残れる。ツバサの魔力がご馳走。自我というものが薄かったので分裂してから何年経ったかは不明。そういう意味では今生まれたと言ってもいいかも。
今後のスラァの活躍を乞うご期待!




