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聖徒会 神の子孫達

作者: 麻生弘樹

神島 蓮、女神 希、氷神 敬介、神山 仁。

彼らは魔物達と幾度も戦ってきた。

やがて蓮と希はお互いを想い合う大切なパートナーとなった。

しかし、彼ら四人には隠された秘密があった。

その秘密が明らかになる時、新たな戦いが幕を開ける......。


蓮と希は熊の姿をした魔物と戦っていた。

巨大な姿をした熊の魔物が二人に向かって来る。

希は両手から竜巻を放つが、この巨大な体型の魔物には効いてないようだった。

すると蓮が前に立ち、炎の剣を構える。

襲いかかる魔物を蓮は剣で一刀両断した。

叫び声を上げ魔物は消滅した。

「ふう......。」

「何とか倒せたな。

無事か?希。」

「私はなんともありません。

蓮君のお手柄ですね。」

お互いに笑い合う。

蓮は炎の剣士から元の姿へと戻った。

「あの蓮君?」

と、ここで希が蓮に尋ねた。

「何?」

「前々から気になってはいたのですが、蓮君が剣士に変身する時に使うその赤い石は一体......?」

「この石は母さんが亡くなる時に俺にくれたんだ。

これがあなたに大きな力をくれるからって.....。

だからこれは、母さんの形見でもあるんだ。」

「そうだったんですか......、大切な物なんですね。」

「うん。

俺の宝物なんだ。」

そして蓮はその赤い石をポケットに大事そうにしまうと

「さてと、お腹も空いたし帰ろうか。」

「はい。

帰ったらすぐに晩御飯作りますね。」

などと二人で話しながら帰路に着いた。


家に帰宅した二人は希の作った美味しい晩御飯を食べながら楽しく会話をしていた。


とある人気の無い山奥にて。

ここでは何人かの男達が何やら怪しげな行動をしていた。

立ち入り禁止と書かれた柵を乗り越えて山奥の秘境へと入って行った。

ここは都市伝説にもなっており、この奥にとてつもない闇の力を秘めた巨大な像が眠っているとの噂がある。

男達の狙いはそれだった。

しばらく奥に進むと、ついに男達はその像を発見した。

それは、見るからに禍々しいオーラを放つ不気味な像だった。

早速、男が手に取ろうと手を伸ばし、像に触れたその瞬間、像が謎の光を放ち大きな地震が起きた。

岩が崩れ落ち、男達は生き埋めも同然となった。

あるいは大きな岩に押し潰されたのかもしれない。

束の間の静寂の後、突然の像の封印が解かれた。

見るからに不気味な外見をしていた。

まさに悪魔そのもの。

その魔物は不気味に微笑むと姿を消した.....。


それから数日後、蓮と希は敬介と仁に呼ばれ、学校の聖徒会室に来ていた。

とある会議の為である。

「それじゃ、会議を始めるね。」

用意されたモニターにある場所が映し出された。

人気の無い山奥のようである。

「つい先日、この山奥で強大な魔物のパワーを感じたんだ。

調べた所、この山奥は秘境となっていて本来は立ち入り禁止となっているんだけど、何者かが侵入したらしい。

この秘境には、とある強大な闇の力を秘めた像が眠っていてどうやらそれが目的だったんだ。

その結果、像が目覚め、闇の魔物が眠りから目を覚ましたみたいなんだ。」

「厄介な事をしてくれたな.....。」

「強大な闇の魔物.....。」

「ラザルドを思い出します......。」

「確かにラザルドも強大な魔物だったね、奴にはかなりの苦戦を強いられたと思うよ。

だが、今回はラザルド以上に厄介な相手かもしれない。

何にせよ、この魔物をどうにか出来るのは僕達だけだ。

みんな、頑張ろう。」

全員が頷いた。

その後、四人は例の山奥の秘境へと調査に向かった。

山道をしばらく歩くと四人は遂に秘境の入口へと辿り着いた。

「ここが秘境の入り口......」

「何やら嫌な気配を感じるな.....」

「とにかく入ってみましょう」

「みんな、くれぐへも油断しないでくれ」

四人はライトで暗闇を照らしながら秘境の奥へと進んでいった。

秘境の中はとにか暗く、不気味とも言える程静かだった。

しばらく歩いたのち、例の不気味な像が眠っていた場所に着いた。

「何なんだ.....、このオーラは.....!」

四人はすぐさま計り知れない不気味なオーラを感じた。

「とてつもない闇の力を感じます。」

「ここまで恐ろしい魔物が眠っていたなんて......!!」

「何としてもその魔物を封印しないと!」

その時である。

四人は一斉に何者かの気配を感じた。

身構える四人。

そしてその魔物は姿を現した。

全身が黒く、背中には翼が生えている。

更には全身から強力な闇のオーラを感じた。

まさに悪魔。

「こいつが例の魔物!?」

「みんな、くれぐれも油断するな!!」

魔物は不気味な笑い声をあげると、瞬時に希に襲いかかった。

「希!!」

蓮はすぐさま赤い石を握りしめ、炎の剣士へと変身した。

悪魔の攻撃を剣で受け止める。

「蓮君!」

「大丈夫か!?

希!」

「私は平気です!」

すると悪魔は左腕に一本の槍を召喚させた。

素早い動きで槍を突き出してくる。

蓮はガードするのに精一杯だった。

「蓮!」

それを見ていた敬介と仁が氷と光の光線を放つ。

悪魔はそれを簡単にガードし、跳ね返した。

「危ない!!」

2人はかろうじて回避した。

「くっ!こいつただの魔物じゃない!?」

「はあっ!!」

希が竜巻を放つ。

が、それも簡単にガードされ跳ね返す。

ギリギリで回避する希。

「一体、どうすれば......!!」

その時、蓮の耳元に誰かが囁く声が聞こえた。

「!?

誰だ!?」

「蓮君?

どうしたんですか!?」

蓮の耳元ではこんな声が聞こえた。

「このままでは勝てません。

こっちへ来るのです。」

と、こんな声が聞こえた。

訳が分からなかったが、蓮にはその声に聞き覚えがあった。

そして

「みんな!

とにかく奥へ進むんだ!!」

「何!?」

「突然、どうしたんだ!?」

「いいから!

このままだと危険だ!」

とにかく四人は悪魔から逃げるように奥へと走って進んだ。

その後を悪魔が追ってくる。


更に奥へ進んだ四人。

悪魔は見失ったのが追って来なかった。

「蓮君?

いきなりどうしたんですか?」

不思議そうに希が尋ねた。

「いきなり俺の耳元で誰かが囁く声がしたんだ。

こっちへ来るのです。って......」

「誰かって一体......?」

「気のせいとかではなさそうだね。」

「確かに聞こえたんだ!

それにあの声、昔聞いたことがある......。」

「.......。」

四人はいまいち状況が理解できてないままだったが、とりあえず信じる事にした。

「それにしてもあの魔物、かなりの強敵だね.....。」

「ああ。

だが何としてでも倒さなければ。」

その時、ふと希の目線に気になるものがあった。

「あの、あれは一体?」

「どうしたの?

希。」

すると希は指を指した。

見ると、一体の像と祭壇が祀られていた。

「また闇の力を秘めた像か?」

「いえ、この像からはそのようなオーラは感じません。

それどころか、神聖なオーラを感じます。」

よーく見るとその像の下には小さな石が三つ置かれていた。

白、青、黄色の三色の石である。

すると再び蓮の耳元で囁く声が聞こえた。

「聞こえますか?

蓮。」

「え?」

「どうした?」

「またあの声が.....」

声は更に聞こえる。

「あなた達全員、この像に触れるのです。

そうすればこの声は全員に聞こえるようになります。」

「わ、分かった。」

「どうしたんだい?」

「なんか、全員この像に触れろって......。」

「あの像にか?」

「分かりました。」

「とりあえず触れてみよう。」

そして蓮以外の三人は像に触れた。

その瞬間、三人の耳元にも囁く声が聞こえるようになった。

「聞こえていますか?

私はそこにいる神島 蓮の母です。」

「!?」

突然の事に三人は驚く。

が、一番驚いていたのは当然ながら蓮だった。

「母さん!?」

「蓮、大きくなりましたね......。

それに大切な友人が出来たのですね。」

「本当に母さんなのか!?

一体何がどうなって......?」

「落ち着いて聞くのです。

今からお話しする事は全て本当です。」

「......!!」

そして蓮の母は驚くべき事を明らかにした。

蓮達四人は代々伝わる神の力を受け継ぐ者の子孫だと言うことを。

もちろん、蓮の母もその力を受け継いでいた。

その力を秘めているのが蓮が小さい頃、母から渡されたあの赤い石だった。

その赤い石は蓮が炎の剣士へと変身させるように、紅蓮の炎の力が秘められた魔石フュージョンストーンと呼ばれる石だった。

その石は火の神が作り出したと言われている神島家に代々伝わるいわゆる家宝であった。

そして蓮の母はその石を自分が亡くなる直前に蓮に託されたのだった。

「蓮、あなたには代々受け継がれる力のせいで時には辛い思いをさせてしまいましたね......。

本当にごめんなさい。

しかし、その力を活かし、人々を魔物から救う為に使うのです。

あなたにはその使命があります。

あなたならきっと、どんな闇にも立ち向かえるはずです。」

そして蓮の母は希の方を見ると、優しく微笑んだ。

「女神さん。

あなたが蓮の恋人ですね?

あなたの優しさが蓮の心の支えとなっています。

蓮の事をこれからも支えてあげていってください。」

それを聞いた希は微笑みながら「はい。」と頷いた。

更には敬介と仁にも感謝と励ましの言葉を与えた。

その言葉に頷く二人。

そして母は最後に闇の像から目覚めた悪魔について語った。

「あの悪魔はとてつもない強力な力を持っています。

放っておけばこの世界は危機にさらされます。

しかし、あなた達四人の力を合わせれば必ず世界を守る事が出来ます。

私はあなた達を信じています。」

そして希、敬介、仁に石を取るように伝えた。

「ここは神の力が祀られている祭壇です。

あなた達が来るのを待っていました。

この石を取り、力を解放するのです。

そうすればあなた達に特別な力を与えてくれるでしょう。」

それを聞いた三人は覚悟を決め、その石を取った。

「その石を右腕に装着させるのです。

それが覚醒機エナジースパークとなり、あなた達に力を与えてくれます。

蓮、勿論あなたにもです。」

四人は頷き、石を右腕に装着させた。

すると石が輝きを放ち、覚醒機エナジースパーク

と変化した。

「これがエナジースパーク!」

「そうです。

そしてこのエナジースパークは選ばれた者のみにしか

反応しません。

あなた達は選ばれし者なのです。」

そして最後に母は言った。

「蓮、私はあなたの事をいつでも見守っています。

あなたは決して一人では無いことを忘れないでください。

女神さん、氷神さん、神山さん、蓮の事をこれからもよろしくお願いします。

あなた達全員の絆を信じるのです。」

その言葉を最後に母の声を聞こえなくなった。

「母さん?

母さん!!」

蓮はいつのまにか涙を流していた。

その場に崩れ落ちる。

そんな蓮を希は後ろからそっと抱きしめた。

「ありがとう、母さん......。」

「蓮君は一人じゃありません。

私達が一緒です。」

「蓮、立て!

俺達の使命を果たすんだ!」

「やろう!

神島君。」

みんなの声に励まされた蓮は意を決して立ち上がった。

「そうだな......!

やろう!

皆んな!!」

その言葉に全員が頷く。

その時、蓮達を発見した悪魔が現れた。

「来たか......!」

悪魔は唸り声を上げ今にも襲いかかろうとしていた。

四人は横に並びエナジースパークを構えた。

「皆んな!」

「はい!」

「ああ!」

四人は同時にエナジースパークに手をかざし上に掲げた。

そして

「神聖なる神よ!

我に神の力を!!

変神!!」(へんしん)と叫んだ。

次の瞬間、四人は光に包まれ神の騎士ゴッドナイトへと変身した。

赤き紅蓮の炎を司る炎の騎士、白き疾風の風を司る風の騎士、蒼き氷結の氷を司る氷の騎士、まばゆき光のオーラを司る光の騎士にそれぞれ四人は姿を変えた。

それを見た悪魔は一瞬うろたえるものの、槍を片手に襲いかかる。

その攻撃を蓮は炎の剣、紅蓮で受け止める。

炎の如く真っ赤に燃え上がる剣だ。

そして希がその隙に風の双剣、疾風で悪魔を切り裂く。

続いて敬介が氷の槍、ブリザードで狙いを付け強烈な一撃を決める。

ひるんだ悪魔は闇の弾を何発も一斉に放つ。

すると仁が光の弓矢、フォトンアローを召喚させ、無数の数の光の矢を放つ。

光の矢と衝突した闇の弾は全て消え去った。

「はああっ!!」

蓮が紅蓮で斬り付ける。

予想を超える力に悪魔は動揺を隠せなかった。

そのまま蓮の攻撃を喰らう。

すると悪魔は両手から闇の波動を放つ。

蓮は紅蓮で受け止める。

が、あまりにも強力な為、吹き飛ばされそうになる。

その時、希が強烈な竜巻を放った。

吹き飛ぶ悪魔。

「蓮君、大丈夫ですか!?」

「ああ。

ありがとな希。」

「大切なパートナーを守るのは当然の事です。」

蓮に向かって優しく微笑む希。

蓮も思わず笑顔になる。

見ると悪魔が何とか体制を立て直そうとしていた。

「二人とも、今がチャンスだ!」

仁が二人に言うと蓮と希はお互い頷いた。

「希、二人で決めよう!」

「はい!」

そのまま勢い良く悪魔に向かって行く二人。

「はああ!!」

紅蓮の炎と疾風の如く切り裂く刃。

その二つの同時攻撃が悪魔に直撃した。

叫び声をあげる悪魔。

「皆んな、これで決めよう!!」

「分かった!」

四人はそれぞれの武器に神のエネルギーを溜める。

「終わりだ!!」

四人同時に攻撃が放たれた。

強力な攻撃を喰らった悪魔は雄叫び声をあげ、その場に倒れた。


「やったのか......?」

肩で息をしながら蓮が言った。

「そうみたいですね......。」

「この力のおかげだな。」

「皆んな、素晴らしかったよ。」

それぞれ笑い合う。

「それにしても、俺達が神の子孫だなんて......。」

「私も未だに信じられません。」

「そうだな......。」

「これは皆んなに自慢できるかもしれないね。」

すると蓮は

「母さん、ありがとう。

俺達やったよ。」

と呟いた。

その言葉に三人も頷く。

その時、突如物凄い地震が起こった。

それと同時に倒したはずの悪魔が再び起き上がった。

「そんな!?」

悪魔は大きな叫び声をあげると、両腕を広げ次の瞬間、巨大化した。

それと同時に洞窟は崩れ落ちた。

巨大化した悪魔は次々と暴れ回っていた。


蓮達はゆっくりと目を開けた。

そこは光で包まれた空間だった。

「ここは.....?」

何が起きたのか分からない四人。

すると、再び母の声が聞こえた。

「皆んな、無事ですか?」

「母さん!」

「あの悪魔は闇のエネルギーを解放し、真の姿を現しました。」

「そんな.....、あんな巨大な悪魔とどう戦えば!?」

すると母は

「あなた達全員の絆を一つにするのです。」

「絆を、一つに.....?」

「あなた達の強い絆を一つに合わせれば、あの悪魔を倒せるはずです。

あなた達はこれまで何度もそれぞれの絆と力で困難を乗り越えてきたのを私は知っています。

その大きな絆を一つにするのです。

互いを信じあい、そして助け合い......、その絆の心があなた達に更なる力をくれるでしょう。」

「うん。

分かった!

今の俺達なら何だって出来る!!」

そして蓮は

「希。」

希が頷く。

次に

「敬介。」

敬介が頷き、

そして

「会長。」

仁が頷いた。

「絆を一つに!!」

四人はそれぞれのエナジースパークを重ね合った。

すると強烈な光が四人を包んだ。

そして四人はそれぞれ、赤、白、青、黄色の光の玉となった。

その光の玉が一つに重なり、巨大な光の玉となった。

そして暴れ回る悪魔の前には、一体の巨大な合体神アルティメットサーガが降臨した。

「これが俺達の絆の力......!!」

その姿を見た悪魔は多少驚いたものの、すぐに威嚇した。

そして拳を握り締め、アルティメットサーガに向かって行く。

同じくアルティメットサーガも拳を握り締め、悪魔に向かって行く。

そしてお互いの拳が激しくぶつかった。

周りに強力な衝撃波が走る。

しかし、威力はアルティメットサーガの方が上手だった。

悪魔が一瞬よろけ、体勢を崩した。

その隙を突き、続けてアッパーを喰らわせた。

倒れる悪魔。

「この力があればあいつを倒せるかもしれない!」

自分達の力に驚きながらも勝利を確信する四人。

すると悪魔が起き上がり、翼を広げ空へと舞った。

アルティメットサーガも追いかけるかのように空へと舞い上がった。

そのまま悪魔を追いかける。

悪魔は闇の弾を飛ばしてくる。

それを素早く回避し、光の弾を放つ。

激しい攻防戦が繰り広げられていた。

「はあ!!」

アルティメットサーガは巨大な光の刃を放った。

その光の刃は悪魔の背中に生えている大きな翼を切断した。

叫び声を上げ、真下へと落下していく悪魔。

そのままアルティメットサーガも下へと降りて行く。

地面に勢いよく落下した悪魔。

苦しみながらも何とか立ち上がった。

「悪魔よ!

永遠の眠りにつけ!!」

アルティメットサーガの両腕から光の光線が放たれた。

その光線は悪魔を直撃した。

雄叫び声をあげる悪魔。

そして遂に悪魔は光となり、完全に消滅した。


悪魔との戦いは終わり、四人は元の姿へと戻った。

「やったな......、俺達!」

「はい。

私達の勝利です。」

「絆の力......、なんて凄さだ。」

「それにしても、見事なものだったね。」

四人でそれぞれ笑い合う。

「蓮、皆さん。」

と、その時再び母さんの声が四人に聞こえた。

「母さん!」

「見事、あの悪魔を倒してくれたのですね。

よく頑張りました。」

更に

「蓮、あなたには素晴らしい絆で結ばれた仲間がいます。

これからもその絆を大事にしていくのですよ。

母はいつでもあなたの側にいます。」

「うん。」

蓮は大きく頷いた。

「ありがとう、母さん。」

すると蓮の前に母さんが現れた。

そして蓮に優しく微笑むと姿を消した。


「母さんは、俺の事ずっと見守っててくれたんだな。」

「とても素敵なお母様でしたね。」

敬介と仁と別れた二人は綺麗な星空を見上げていた。

「この力は私達だけに受け継がれた特別な力です。

大切にしていきましょう。」

「ああ。」

それからと、希は続けた。

「これからも蓮君は私が支えていきます。

お母様にも頼まれましたから。」

「希......。」

「だから、蓮君は一人なんかじゃありません。

私や氷神さん、会長がついてます。」

そう言うと希は優しく蓮に微笑んだ。

その言葉に蓮は微笑みながら頷いた。


神の力を手にした四人はこれからも新たな戦いへと挑んで行く。













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