表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

後日談

続けられそうな作品がようやく出来そう

気付いたら爆音と銃声に囲まれていた。


ただ困惑することしかできず、そのまま死ぬなんてことはない。その時の私はまあまあ冴えていた。

それでも隠れて震えることしか出来てなかったんだけどね……


それでも私は生きていた。必死に死にたくないと願って、とにかく願って、叶いもしないことを繰り返す。

ただ「誰か助けて。」

その一言を繰り返した。


幸いなのか、私はこの銃声響く、戦場らしき場所で誰にも見付からずにいた。

体感的にはもう何十時間も過ぎた気分だけど、一向に銃声と爆音が止む気配はない。


けど私は生きていた。幸運なことに生きていた。

もしかしたらこれは夢で、そのうち覚めるんじゃないかとか考えていたその時、物凄い衝撃がして、そのまま体が吹っ飛ばされた。

耳がキーンってなって、体は痛くて動かせなくて、

そしてだんだんと近寄って来る人影が見えた。

誰でもいいから助けて欲しくて、この地獄から出して欲しくて。ただ一言

「た…すけ」

かすれた声で、しっかりと口に出すことも出来ずに、そう言ったんだ。そして次の瞬間どうなったか?

気を失っただろうか?

はたまた誰かに運ばれた?違う。

結果は凄く簡単で、当たり前のことだった……

私はね



死んだんだ。



何を言ってるかわからないかも知れないね。

でも死んだんだ。だって当たり前だろう?

その場は銃声なり響く戦場らしき場所。

人同士が殺しあってるんだ。

なら当然見付かった私も殺されるに決まってる。

小説や漫画でよくある、気を失って運ばれるなんてあり得ない。だって戦場じゃ自分のことで手一杯だ、見間違いで味方を殺すことだって十分あり得るんだ。

実際に起きた戦争で、味方の銃で死んだ兵士は少なくないって聞くよ?


そんな戦場で助かるなんてあり得ないんだよ。


でもそれじゃあこんな話を語ってる私は誰なのかって?

それも簡単なことさ。私は生きているってこと。

今何言ってんだこいつ、とかって思ったよね?


確かに私はあの場所で死んだ。でも生きている。

普通こんな事はあり得ない。

でもそれが可能だったんだ、その場所では。

現代科学じゃ証明できない不思議な現象。

そんなことが起こったんだ。

じゃあなんでそんな非科学的なことが起きたのか。

それも簡単なことさ。

なんてったって、そこは異世界だったんだから。




これは、英雄でもなんでもない、とある一人の女性の物語…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ