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溢れ出す随液  作者: 耕助
第10巻
97/103

自称精神異常者

おかしい人間を気取るのは、見ていて痛い。


本当の意味での絶望感に包まれた経験がなければ、

そうは精神的に壊れない。元々生まれつきおかしいのもいるが。


正気と精神破綻・感情欠落を行ったり来たり。

それは容易にコントロール出来るものではないし、

ましてや楽しいものでもない。常に自分と戦い続けなければならない。

これは本当に苦しい。つらい。精神病を気取る人間は殺してやりたくなるほどだ。


幾多の「死」を見つめ、壊れた人間達を目の前にして救えない恐怖。

この世の絶望とは、何の逃げ道もない袋小路の絶対的な闇。

ちょっとやそっとで抜け出すことの出来ない、苦痛と拘束。

闇の側の人間とは、その経験を味わった上で生きて行かざるを得なかった者。


人間関係や仕事がうまく行かない、受験の失敗などで自殺する人間の

気持ちなど、到底追いつかないものだ。絶望とはもっと深いところに存在する。

一度底を知った人間は、どんなに光り輝いても心の片隅に闇を持っている。


平和ボケの末、自分勝手な行動がままならない人間の、

擬態精神病など見ていると殴り殺したくなる。


いつまでも続く長いトンネルを歩き続けることがどれだけつらいか。

そいつらに味あわせたらきっと耐えられないことだろう。

ヤブ医者の診断を理由に、いつまでも寝ぼけてんじゃねえよ。


絶望的な状況なんて、日常生活で有り得るはずがない。

抜け出すことが出来ずに苦しみ続けて、それでも死ねなかった

むごい状況が闇を生むんだ。精神病の仮病なぞ、俺が砕き散らしてくれる。

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