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溢れ出す随液  作者: 耕助
第9巻
89/103

女の友情

所詮女の友情なんて、ウワベがついて回るものなのかな?


ユイに休日、昼飯を食べに行こうと誘われた。

ユイは親友で、いつものように私は


「何でもいいよ。」


と答えた。そしたらユイに


「どこか決めてよ!サヤカの好きなとこでいいから。」


と言われたので、大好きな店を挙げることにした。


「じゃあ、ラ・ルージュのパスタがいいな。」


その後まだお昼まで時間があるからと言うので私達はウインドウショッピングを

楽しんだ。お昼頃に近づいてきたら唐突にユイが


「お腹空いちゃった!オムライスにしない?」


と言ってきた。


「ラ・ルージュのパスタは?」


「お腹空いちゃったのよ。」


「だったら最初から選ばせなければいいじゃない。」


「まぁね。じゃ、別の店にする?」


解決になってない。


「他においしい店知ってるの?」


「うーん知らない。」


「じゃあ、オムライスでいいじゃん。」


そんなこんなで、結局2人でオムライスを食べた。

そんで後日。


「この前1人でラ・ルージュ行って来たよ♪おいしかった~。」


はい?いやいや、だったらこの前行けばよかったじゃない。

こんなこともあった。2人でまた会ったときに、

ラ・ルージュの前をわざわざ通った。


「ラ・ルージュ行こうよ。」


「お腹空いてない。」


・・・・。

この前オムライス食べる時になんか言われたのがそんなに嫌だったのかしら。

この子の悪いクセね。ユイのこと大切だと思ってるけど、ユイは私をどう思ってるのかしら。


もったいぶったり、わざわざ選択させておいてその期待に答えない

ということをユイはよくやる。だからなるべく彼女にまかせる。

不快感を与えるだけで信用を失うだけだってわからないのかしら・・・。

指摘してもこの子のことだから仕返ししてきそうだし。

現に今やられてるしね。他人や敵にならまだしも、友人にやることかしら。

みんなにもそれとなく指摘されてるはずなんだけどな。


こんなこと考えてるのがわかると、きっと陰険だって彼女は考えるかもしれない。

彼女の方がよっぽど陰険なことをやっているというのに。自分がやった非は認めない。


彼女は彼女なりに私に対して良くやってくれていると私は思っている。

でも友人関係で自分が発端なのに仕返しを考えるとは、真に私を信用していないのかも。

私はユイを認めてるんだけどなぁ・・・こういうことされるのはなんかすごいガッカリ。


頭の片隅に無意識に「自分がやってやっている」と思ってしまっているのかも。

それほどイニシアチブを取りたいのかな。真に人を信用しなければ、

どんなに交友関係が広くったって、本当の信用はいつまでたっても得られないのにね。

私の勝手かもしれないけど、大切に思ってる人だからこそ、こういうことはしないで欲しいな。


結構悲しく思ったよ。あんまり考えたくないけど。

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