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溢れ出す随液  作者: 耕助
第9巻
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集団心理

集団心理というのは、非常に厄介だ。

人間の普段備えている理性や常識を、簡単に覆すことが出来る。


催眠術ですら自殺させることが出来ないというのに、

頭に「集団」がつくだけで自殺すらも操作出来てしまうようだ。


正義か悪かで世の中を分けれるほど単純ではないと知って久しいが、

善悪判断も歴史上、集団心理によって捻じ曲げられてきた。


では、本来なら「自殺」という選択肢がないはずの人間が、

何故平和な日本で横行しているのだろう。


それはひとつに、命の大切さを平和ゆえに実感できないことと、

ネットなどによる架空の集団心理が働いていることに起因していると考える。

掲示板などで自殺志願者が集まる悲しい場所があるが、

ネットという曖昧な架空の場所で、現実離れした集団心理が働いているのだと思う。


同じような考えの人間が、架空の場所であっても集まれば、

集団意識が発生してしまう。実際は集団ではないというのに。

孤独な集団。これが非現実的な自殺決行に一役買ってしまっているのだろう。


本来なら「人生が退屈すぎるから死ぬ」なんてことは起こりえないことだ。

孤独な集団であるがゆえに、精神に異常をきたしてしまうのだと思う。


情報過多のこの時代、いいことばかりではない。

悪影響だとのたまうだけなら評論家にでも任せておけばいい。

人格の形成されていない未成年に、早くからネットをやらせるべきではないと思う。

人間は知らなくていいことだってたくさんあるのだから。

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