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溢れ出す随液  作者: 耕助
第7巻
68/103

快晴と嵐

気がつくと俺は平野のど真ん中にいた。


強めの風と、ざわめく芝生が、なんとも心地よい。

このまま倒れこんで眠ってしまいたいほどだ。


しかし、何か違和感がある。これだけ平和そのものの風景なのに、何かが物足りない。

一体俺の心は何を求めているのだろうか。


何時間か経つと、雨がポツリポツリと顔に落ちてきた。


一気に降り出す豪雨。身体が吹き飛ばされそうな強風だというのに、

何も考えることなくこの嵐の中に身をゆだねている。


そうか、これが欲しかったんだな。

苦難を受け入れて生きていくほうが、

平和の中でふやけて生きているよりも

生きているという実感があるんだ。


この生きている実感を求めていたんだな。

嵐の中にびしょ濡れになりながら、満面の笑みで俺は立ち尽くした。

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