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溢れ出す随液  作者: 耕助
第6巻
61/103

大地震(前編)

「どこまで被害は広がっているんだ・・・。」


先日、大地震が起きた。日常は全て壊滅し、見渡す限りの瓦礫の山に

何時間立ち尽くしていたかわからない。連絡手段も全てが不通となっている。


「まさか、日本全体がこんな惨状ではあるまいな・・・。」


放送関係も全てが機能しなくなり、生きている人間を見つけて尋ねても

事情がわかる人間はひとりもいなかった。当たり前のことかもしれないが。


それで、どこか無事な街はないものかと探索しているのである。

離れた場所に住む家族のことも気になるし、もし連絡が取れないままでいたら

大変心配するであろう。何とか連絡だけでも取りたい。無事を確認したい。


しかし、行けども行けども壊滅した街しか目に入らず、

自分が一体どこにいるのかさえも確認しづらい。

行動を起こそうと思わずに、その場で待機している人間に

尋ねることだけが、唯一の場所確認手段だった。


自分は結構人見知りする方だったので、近所づきあいもなく、

近場に仲のいい人間がいなかった。良いか悪いかはわからないが。


とりあえず歩けるだけ歩いてみよう。とにかくどこかへ連絡できる

通信手段すら確保出来ないのでは話にならない。


焦る気持ちを抑えながらも、人づての情報を頼りに歩き続けるのであった。

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