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溢れ出す随液  作者: 耕助
第6巻
54/103

心の器

例えば、目を瞑って、自分の心の中を覗いてみる。

大体の人間が、その自分の内面にそれぞれ

様々な器を見ることが出来るはずだ。


皿状の人もいれば、壷状の人もいるかもしれない。

色や大きさもそれぞれ違うだろう。しかし

何かしらの器は覗き見ることが出来るはずだ。


そして、器の内部には液体がたまっていたり、

大地と大空が広がっているものもいるかもしれない。

大海原が広がっていたりもするかもしれない。


そこに自分の「本質」を見出すことが出来るはずだ。


ちなみに、俺の器は黒い。漆黒だ。

その中にさらに黒い液体が、ついこの間まで

なみなみと溜まっていた。


ところが、最近この黒い器はからっぽに近い。

色々な人々との出会いが、漆黒に創り上げられた

器の中の暗黒の液体を、蒸発させてくれたのだ。


生まれ出でて育てられた器は漆黒でも、

溜まっていた暗黒の液体は乾ききっている。

これは凄く幸せなことなんだろうと思う。


蒸発させてくれた人々に、心から感謝したい。

もう、この黒い器が満杯になることはないだろう。

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