空を飛ぶ
ずっと前、何の気なしに空を飛べるような気になったので
おもむろに空き地で練習してみた。
自分でも何やってんだろうとか思いながら、
思念を集中し、水に身体を浮かばせるようなイメージで
身体の力を抜いてみた。
すると、フワッ・・・と身体が宙を舞った。
意識は基本的に丹田(下っ腹)に集中。
そこを起点として風を切るイメージで、前に進んだ。
結構集中力がいるもので、少しでも意識を乱すと落ちそうになる。
なるほど、これは神経使うな・・・と思ったのを覚えている。
そんなこんなで人に見られるワケにも行かないので、
今では真夜中に飛ぶことにしている。
いろいろと気を使うことはある。なるべく気付かれないように高めに空を飛ぶ。
でもあまり高すぎると、酸素も薄くなり、気圧の関係で頭痛がしてくる。
飛行機や鳥にもぶつからないようにしないといけない。
本来、人間は空を飛ぶように進化してきていないので、
思ったより不自由で不自然だ。
もし、空を飛ぶことを夢見てる人がいたら、飛べるなら飛べるなりに
気苦労があることを覚えておいてください。
道路と違って全方位に気を使わないといけないから大変だし、
雨の日には意識が乱れるので飛びづらいです。びしょ濡れになるし。
傘差しても風で飛ばされちゃうし。意外と面白くないです。最初だけです。
夜の間だけしか行動できないし、疲れるから旅行なんて行けないですよ。
地図見ながらだと意識が集中できなくて落ちそうになるし。
相当訓練しないと、スピードも車より出せないですしね。
どんな分野でも、努力は必要みたいです。