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自殺者達の行進  作者: テト勢樹海オフ参加者リッカ
3/6

愛 前編

 愛している人がいる。

 目の前に。

ベッドの上に縛り付けられていて、目も見えずに動けずに。


 私には好きな人がいる。

何年も思い続けてきた。

でも、彼は振り向いてくれなかった。

 私の愛は重くない。

そもそも先に優しさを振りまいたのは彼なんだし。


 …どんな言い訳をしても、愛が重いことは自覚していたし、

自分が彼に釣り合うほどの顔ではないことも知っている。

ちょっとでも釣り合おうと努力したけれど報われなかった。

 何をどうしても微塵も変わることがなかった。

だから、彼に気に入られなくたっていいから

 彼を手に入れることにした。


 背後から忍び寄り、後頭部を鈍器で思い切り殴った。

昏睡させることも考えたけれど、睡眠薬なんて持っていないし。


 気絶している彼を私の家まで車で運んだ。


 逃げられてもこまるし、肉片なら私が食べればいい。

 チェーンソーは音を上げ紅い涙を流した。傷口は一応止血してあるし死ぬことはないだろう。


「これで逃げられないよね。」


 私は大 大 だーーーーーーーい好きな彼を手に入れた。

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