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自殺者達の行進  作者: テト勢樹海オフ参加者リッカ
2/6

 人間自体に生きる意味がないって、ずっとそう思っている。

才能とか力とかそういう何か普通の人とは違う何かを、世間が必要とするものを持っている人は、

それが存在意義だと思った。

 でも、僕は何も持っていないじゃないか。

存在意義が無いって気付いて過ごし始めてから3年。僕は高校生になっている。

特に学びたい事なんてないから普通科。

ほら、何もない。夢に向かって学んでいる人だっているのに。


 凄く、憂鬱です。


 生きてていいのか。

二酸化炭素を排出するしか能のない人間の僕が。生きていていいのか。


 歌手とかになって世界中に影響を与えて見たいとか思ってみたりしたけど

作曲はもちろんだけど、作詞もできなかった。

 画家になって何百年もいろんな人達に自分の絵を見てもらいたいとか思ったけど

ピカソにすら何を思って描いた絵なのか分からない様な物になってしまった。

 スポーツ選手には運動が苦手でなれないし、科学者には頭が悪くてなれないし、

総理大臣にはなりたいわけではないけどなれないだろうし。


 凄く、憂鬱です。


 あーあ、なんで生きてるんだろうな。

この先の信号を赤で渡ってみたりしたら車とかに跳ねられて死ねたりするのかな。

…なんてね。

 イヤホンから流れてくる曲は好きアーティストの曲。僕もこんな歌作ってみたいなぁ。

でも、無理なんだろうなぁ。


 目を瞑って一歩を踏み出した先にあるのは赤い光。

光へと進む僕を邪魔するように横から迫るトラック。

そのトラックに僕の身体は打ち上げられ、次の瞬間、僕は紅い花を一輪咲かせることが出来た。

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