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初めて見つけた  作者: 星空 蒼
2/16

入学式-れい said-

今日から私はReiという名前を隠して、本名である美波れいとして高校に通う。普段、テレビに出る時はウィッグやメイクで本物の私とはまるで見た目が違うからバレない。これだけは自信がある。


「あっ、ここだよね…」


私がこれから授業を受ける教室を見つけた。今日から一緒に勉強するクラスメイトたちを一通り見てみる。男女半々といったところだろうか。


私は自分の席を探して着席した。挨拶程度新しいクラスメイトと交わした私は、その席で最近ハマっている本を読んでいた。しばらくすると、どんどん周りの席は埋まり、そのうち担任らしい先生が教室に入ってきた。そして、入学式の段取りをざっくりと説明されて私達は会場である体育館へ向かう。廊下をしばらく歩いてたどりついた体育館。思っていたよりも結構広い。保護者もたくさん参加しているようだ。


入場すると拍手が起こり、座ったあとは名前を呼ばれ、校長や保護者会の偉い人の挨拶とかいろいろある…まぁ、どこの学校でもあるような普通の入学式。それが終わるとどんどん生徒も保護者も帰って行く。でも、私には晴れ晴れしい入学式を見に来る保護者はいない。式が終わって、校舎から出ると駐車場ではマネージャーの望月さんが待っていた。


「望月さん、遅くなってごめん」


「大丈夫、今来たところ。入学式はどうだった?」


望月さんは聞いて、車のエンジンをかける。


「普通の入学式だったよ。保護者の人は思っていたよりも多かったなって思った。」


「そうか。めでたい日だからな。Rei、入学おめでとう。」


「うん、ありがとう」


そうして私は今日も歌う。最近はテレビやラジオの出演が増えてきた。これからもっと活躍できるって社長も言ってた。パンクしない程度に頑張ろう、一生懸命サポートしてくれる望月さんのためにもそう思った。

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