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一つの考え-望月 said-
会議が終わって数日間、俺はれいをどのように学校へ通わせることが彼女にとってベストなのか悩んでいた。
そして一つの考えにたどり着く。あの時、れいと一緒にいた男の子……名前はたしか柚瑠くん。彼にれいの秘密を話して何かあった時に助けてもらってはどうだろうか。俺も普段は仕事があるし、万が一学校で発作が起きても助けてあげられない。誰か1人でも知ってる人がいれば、秘密さえ他の生徒に漏れなければ問題はないと思う。
そう考えた俺はすぐに社長と博士に連絡をした。2人とも俺の案を聞いた時は驚いていたが、許可をもらえた。
次の日、俺は登校する前のれいに電話をした。