整理・整頓
朝を迎え、今日の予定を考える。第一目標だった衣食住の内、食と住については目処がついた。食は爆裂弾と星狐、時々パーティー犬が加わればまず飢えることはない。住はまだまだ充実させていくつもりだが、水準には達した。となると残りは衣か。今日はそこんとこをよろしくやっていこう。
起きてまず昨夜剥いだ子狼の革をなめす処理を行った。知識では知っていたが初めてだったので胃の中に何もない状態で行いたかった。予想以上にアレがアレしたが、詳しくは語れない。何故多くのファンタジー小説が動物の皮をなめす行為を簡易記載しているかが初めて解った。予想以上にアレがアレするからだった。そこに一切のファンタジーはない。・・・今はなめし液を塗りこんだ状態だ。まあ雑巾に使う程度に考えているので防腐処理さえできればいいだろう。外に干した。
気分を切り替え、昨夜の残り物の果実で軽く喉を潤すと作業場に向かった。遺留品の中に何か役立つものがあるかも知れないと探してみる気になったからだ。まず目に付いたのがひしゃげた鉄の鎧だ。おそらく元の鎧は上から見たらCの字の形をしていたんだろう。今は(←括弧の片割れみたいになっている。もう鎧じゃなくて前掛けでいいか。熱して叩こうかと思ったが、熱した前掛けを持つ物がない。仮に直したとしても鉄の厚さが1cmぐらいあるため超重い。無理すれば着れないこともないが、ふとした瞬間に腰をやってしまいそうだ。諦めた。
次に目についたのが革の鎧だ。これも括弧の片割れになっている。手にしても軽く、指で叩くとコンコンと音がするぐらいの硬さだ。重ね合わせると結構な硬さになるらしい。それにしても、これがアレがアレされている革か・・・。そんな感想を抱いた。
そして骨や棍棒の類の多さといったらキリがない。お前らはあれか、撲殺厨か。剣やナイフがなまくらなのも全て殴って使っていたからか。お前らは「暴力と武器が人間の問題を解決することは決してない。」と仰った平和主義者で有名な聖ヨハネ・パウロ2世の言葉を知らんのか。そりゃ知らないだろうな・・・。
骨は巨大なもの、大きいもの、小さいもの、爪楊枝程度のもの、色々ある。お前ら食ったら掃除しないのかよ・・・。巨大なもの、大きいものはまあ武器に使っていたんだろう。それ以外は全部ゴミだろう?また、例のごとく風魔法で外に追い詰めていくとふと閃いた。爪楊枝、針に使えるかも知れない。
プロット達成率8%