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強くなりたい

作者: むっく

まだ途中です。不定期に更新しています。

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「あっこんちはー」

「やぁ。もう『こんばんは』だけどね」

「相変わらずこまかいなぁ、おじさんは。女の子にもてないよ?」

「別にもてなくてもいいさ。ところで、もう帰りかい?」

「うん。ノルマ10km終わったからね。そういうおじさんは今からか」

「うん。君ずいぶんノルマが伸びたね。最初は3kmで倒れてたのにね」

「甘いねおじさん。人間やるだけやって成長しないはずないのさ!」

「・・・若いっていいね」

「なんか言った?」

「別になにも。君はほんとに偉いねって言っただけさ。毎日ちゃんとジムに通ってさ」

「まぁなんていうかこのジム居やすいんだよねぇ。いつ来ても静かだし。集中できるっていうかさ」

「僕たち以外誰も来ないしね」

「そんなこといって店長にでも聞かれたら怒られるよ?」

「そうだね。おっと、・・・じゃあ僕もうそろそろ着替えるから」

「おう。じゃあここで待ってる」

「いや帰りなよ」

「独りさみしいおっさんを置いて帰るのはなんか気が引けるので。付き合ってあげるよ」

「ははっ、ありがとう」

「なにその変な顔は?」

「いや別に。暇な大学生はかわいそうだなと」

「うるさい大きなお世話ですよ。さっさと行ってしまえ」

「はいはい」


2時間後、


「ふぅ。今日はここまでかな」

「お疲れさん。ところでさぁ、おじさんは何でここに通ってるの?かなりいい体してるよね」

「へっ・・・・・・。さぁ・・・、なんでだったかな?」

「憶えてないの?毎日通ってるのに?」

「いつかまで憶えていたけど・・・うーん、・・・もう忘れちゃったかなぁ」

「忘れたぁ?・・・忘れちゃうなんてもう年なんじゃない?」

「あはは・・・、僕まだ28なんだけどな・・・」

「えっ、まだ20代だったんだ。もう30後半くらいかと」

「ひどいね君・・・、そんなに老けていないと思うけどなぁ、僕」

「見た目は確かに二十後半って感じだけど・・・、なんていうか・・・、物腰?」

「そうかなぁ・・・。うーん・・・」

「まぁ落ち込むなってめんどくさい」

「別に落ち込んでないよ・・・。うーん、そんな老けて見えるかなぁ」

「いや落ち込んでるじゃん。大丈夫だよ。おじさんは若い!!」

「君に言われても説得力ないよ」

「まぁまぁ、いいじゃんどうでも。おじさんが老けてようが老けていまいが」

「僕はあんまりよくないんだけどなぁ、結構見た目に気を使ってるつもりなんだけど・・・」

「ジャージしか着てるの見たことないんですけど」

「かっこいいだろ?ジャージって僕すごくいいセンスの服だと思うね」

「いや私服として着てんの?もしそうだとしたらそれ、ダサいよ」

「ダサいって君ね、これはすごいものなんだよ?防寒もばっちりだし・・・」

「やっぱりあんた老けてるわ」

「えっ?」

「なんでもないよー。」

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