惑星にある顔
惑星にある顔(惑星間探偵事務局KSKリターンズ)
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大昔の地球には、悪魔がいた。そういう話をカゼノさんがすることはないんだけど、シリカ君は聞いたことがあるらしい。その悪魔は、体が木星で腰が土星、頭は地球と見せかけてそうではない!それ、悪魔ですか?って聞いたら、悪魔の中の悪魔だという。なにせ将軍の空中殺法はこの悪魔に由来するという大物。超人だ!って言ってたらしい。超人なんですか?悪魔なんじゃないの?カゼノさんが好きそうな話なのであまり不思議ではないけど。
その日KSKは仕事で遠くの星に出かけた。そこでは軍人が威張っていてみんな怖がっている。首を突っ込むのも良くないからすぐに帰ろうとしたんだけど、秘密警察にカゼノさんが絡まれた。見た覚えがある、何者だ?って言われて「風来坊です」と答えたカゼノさんの手首を警察がつかんだ。手錠をかけられたわけじゃないけど、逮捕されたも同じ!どうしよう、次の職場!カゼノさんは余裕の笑みで、警察は真剣な顔でにらみ合った。。二人ともしばらく動かなかったけど、警察は「滅多なことはするな」と放してくれた。仕事は終わってるからすぐに宇宙艇で星を離れて、その間にカゼノさんが教えてくれた。あの警官は、体が悪いらしい。
人間の体は、全部つながっている。当たり前だけど、手も足も体から生えている。でも、一見動いているようで途中で途切れているという人がとても多くてあまり力が出ない。手の指の筋肉は腕を通って肩、頭に入っていくから力を込めても顔に出ないというのはつながっていないということ。たぶん力を込めたかったのだと思うけど伝わってこなかったらしい。体が強い人は顔に出る。つながり方は、手首にも足首にも肩にも顔があると思えばイメージに合うらしい。こことこことここ、あと、こことここ!と私の胸と腰を指さしたので顔面を殴った。カゼノさんは半死半生だけど、体の中でプロレス技が炸裂したらきっと生き返るだろう。




