魔法使いの彼女は
魔法使いの彼女は(惑星間探偵事務局KSKリターンズ)
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仕事で行った星で、騒ぎがあった。遊んでいた女の子が突然警察に囲まれて、おもちゃを取り上げられた。棒の先っぽにお星様の飾りがついただけの魔法の杖は、この星では珍しいらしい。なんでもこんな感じのおもちゃを売り出して大当たりしたメーカーが検挙されて、それ以来イメージが悪いらしい。似たようなものは他の星にはいくらでもあって、この星の人たちはそういうのを持つのはいけないことだと思っているらしい。
警察官とぶつかったカゼノさんは、こりゃ失礼、と言って女の子に話しかけた。魔法の杖は、偶然手の中に入ったらしい。今度は女の子の手に、落とした。いいのかなあ。杖は持っててもいいけど、遊んじゃダメ。怒られてしまうから、ってよくわからないことを言っていた。こんなのただのおもちゃだから、わかってもらえるんじゃないですか?って聞いたら、絶対無理らしい。法律は人を助けるようにはできていなくて、そういうものに頼った時点でもう勝てない。相当やり手の人ならときどき隙間を見つけるけど、それだけ。そうすればいいというものじゃないらしい。
でも大丈夫、お任せあれ!ってカゼノさんは信号機を指さした。人差し指をくるっと回して、それ!と言ったら青、というか緑になった。指の動きに見とれて、女の子は喜んで真似をしていた。右の指はこう、左手はこうで、マハリクマハリタ、チンカラホイ!嬉しそうに教えるカゼノさんは、人目というものを気にしないのだろうか。女の子はともかく自分は変な人だから、警察が来ないうちに帰りましょうよ。




