第1話 出会い (前編)
初めての投稿ですが。長編ファンタジー書いてみました。どんなコメントでもお待ちしております。
また、今現在外伝の〜天声だだ漏れ転生〜連載開始しています。
ネタバレも含みますがそちらもよかったらどうぞ。
まずは前編になります。
遥かなる大陸――。
この大地には、二つの強国があった。
一つは、重厚な軍備と圧倒的な兵力を誇る
《ギルバディア王国》
もう一つは、女神の血を継ぐ者が統べる
《アリヴェル王国》
両国は協力し合い、古来より大陸に巣食う「妖魔」と呼ばれる異形の存在に立ち向かっていた。
妖魔は恐ろしい容姿と、常人を遥かに凌駕する身体能力を備えた存在。
人々は剣と魔法を持って妖魔に太刀打ちし、
この大陸を平定していた。
しかし、その均衡は突如として崩れ去った。
かつて滅んだはずの《パルメシア帝国》を名乗る勢力が、突如として姿を現し、大陸の均衡を打ち砕いたのだ。
帝国は、禁断の魔術によって妖魔を操り、さらには「半妖」と呼ばれる人造の魔物を創り出す。
それは人の理性を残しつつ、妖魔の力を宿す凶悪な兵士たち。
帝国の侵略は凄まじく、ギルバディア王国は半壊し、次にアリヴェル王国が蹂躙された。
王国の騎士たちは半妖に歯が立たず、女神の血を継ぐ女王アリステラは捕らえられ、その娘である"アリシア"の行方も知れなくなった。
そして物語は、一人の青年の脱出から始まる。
彼の名はマルク。アリヴェル王国の上級騎士であり、かつて国を守った伝説の騎士の息子だった。
帝国軍に包囲された城から、命からがら脱出したマルクは、森の奥で力尽き、倒れてしまう。
そこで出会った1人の少女。
この出会いがこの世界の運命を大きく変えるのだった。
お読みいただきありがとうございます。
よろしかったら後半もどうぞ。