第六話
何で豚がいんだ?
何で二足歩行なんだ?
ひたすら目の前の豚を狩りながら考える。ただあまりに数が多く、途中からどうでも良くなった。地獄はそんなもんだと受け入れた。
結構時間経ったよな?
相変わらず腹は減らんし眠くも無いか。
しかも今回は疲れも無いっ!
ドーピング?
違うな。
何だったか……ドーパミン?
アドレナリン?
まぁ、たぶんそんな感じのヤツだ。
その後もひたすら狩りをすると、下へ降りる階段を見つけたので早速降りてみる。
まぁ、洞窟だよな。
早速なんか来た。
ブーーン
デカい蜂がいた。鬼と同じくらい大きいスズメバチ。
デカっ!!
ヤバっ!!
なんつーデカさしてんだよ!!
無理無理無理!!
虫はマジで無理。
しかもなんでこんなにデカいの!?
ひーーっ!
来るな来るな来るなっ!
兎に角槍を振り回し牽制する。あわよくば当たって欲しいと思うものの、素早いうえに飛んでいる蜂に槍が当たる事は無かった。
このまま逃げるしかねぇ!!
牽制しながら近寄らせずに逃げるっ!!
どっかに下に降りる階段あるだろ。
壁に沿って行くか。
牽制しながら素早く移動っ!!
あだっ!!
蜂に気をとられ足下が疎かになっていた。岩につまづき見事に転んだ。
やっばっ!!
転んだせいで無防備な状態になっている。その一瞬で蜂が襲って来ると思ったが来る気配が無い。直ぐに上を見ると蜂が何かに捕まったていた。
か……カマキリ?
そこにはやはり通常では考えられないデカさのカマキリが蜂をガッチリ捕まえていた。
た……助かった?
カマキリは既に捕食を始めていた。
えっ!?
喰ってるよ……。
んっ?
虫は霧にならない?
いや、蜂がまだ生きてんのか。
えっぐっ……。
生きたまま喰われるとか絶対嫌だな。
いや、俺は既に死んでいるから大丈夫か?
いやいや、死んでも嫌だな。
つーか、これまたデカいカマキリだな……。
見た目は一緒なんだけどな。
ただデカい。
つか、デカいのに全然気づかなかったな。
どこいたんだ?
蜂に集中して周りが見えてなかった?
蜂も気づいて無かった?
蜂が俺を狙う瞬間を狙ってた?
多分そうだ。
隠れて機会を狙っていたのか。
隠れるの上手いな。
って感心してる場合じゃねぇな。
移動する時はそこらへん注意しよう。
うわー
もう頭だけになったよ……。
器用に持つのな。
あっ……霧になった……。
なんで?
蜂がいま死んだって事か?
頭だけになって?
先に頭を攻撃すれば良いのか?
うっわ……あの黒い石まで喰ってるよ。
美味いのか?
あっ………。
しまったぁぁぁあああああああ!!!!
いま逃げれば良かった……。
色々考えてる場合じゃねぇわ!
食いっぷり見てる場合じゃねぇわ!!
完全にやっちまった。
すっかり助かった気でいた。
カマキリこっち見んな。
いや、見ないでください。
いや、その威嚇するポーズ止めて下さい。
お願いします……。
ダメか。
やるしかねぇか。
これは完全にやっちまった。
ちくしょー逃げれたのに…!!
今更悔やんでも仕方ねぇ!
やってやるよ!
かかって来いや!
虫地獄!!
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名前:山田太郎(45)
種別:スケルトン
職業:ー
レベル:7
スキルポイント:7
固有スキル:粉骨砕身
スキル:槍術
体力強化
装備:異界の槍
異界の具足
名前:ー
種別:キラービー
職業:ー
レベル:8
スキルポイント:8
固有スキル:毒針
スキル:ー
装備:ー
名前:ー
種別:キラーマンティス
職業:ー
レベル:10
スキルポイント:10
固有スキル:擬態
スキル:ー
装備:ー