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第五話

おかしい。

腹が減らない。

どれくらい時間が経っただろう。

体感だともう何十時間も経っている。


しかし腹が減らない。

喉も渇かない。

骨だから?

だろね。


まじかーー。


食事を楽しめないとか死んだ方が……!?

いやいや死んでるか。

つまり……

鬼地獄と見せかけての絶食地獄っ!?


「ギャギャギャ」

「グギャギャギャギャ」

「キャッキャッキャッ」


来たか。

って、コレいつまで続くねんっ!!

もうクタクタやねんっ!!

いい加減休ませろやっ!!!!

やっぱ鬼地獄かな。


「ギャギャ」

「グギャギャ」

「キャキャ」


はいはいはい。

もう何体来ても一緒なんだよ。

はい、一、ニ、三、終わりっ!


もはや作業地獄?


はい次っ!!

はい、一、ニ、三、四、五。

はい、一、ニ、三。

はい次っ!

次っ!

次はっ!?


周りを見渡すも鬼の姿は無かったが、視界の端で何か動いた。


何だ?

鬼ではない。

あいつらの事は大体把握出来ている。

あいつらは直ぐ来る。

今出てこない時点で鬼では無い。


視線を感じる方を見てみる。


「きゃー!!!!!!」


なっ…何だ!?

女の悲鳴のような……??


反対方向に走っていく二つの影が見えた。


鬼では無い事は確かだが……。

まぁいいか。

今は休もう。

さすがに疲れた。


つか、槍の扱いもだいぶ慣れたな。

移動もスムーズに出来るようになった。

もう少し早く動けそうだよなぁ。

槍も払った後の動きを意識して……。

囲まれた時は……。

時間差で……。

死角から……。

……。


おかしい。

眠くならない。

すげー疲れてるハズなのに。

さっきからゴロゴロしてるのに。

全く眠れない。

むしろ冴えまくっている。

骨だから?

だよね。


食事も睡眠も不要ときたか。

まぁ、骨だしね。

死んでるしね。

なんか悲しくなってきた……あはは。


しゃっ!!

こんな時は鬼狩りじゃいっ!!

って、こんな時に限っていねぇ!!


先に進もう。



⭐︎⭐︎⭐︎



鬼がいなかったのは何だったのかと思う程安定して湧き出る鬼達を薙ぎ倒しながら奥へと進むと、下へ降りる螺旋階段を見つけた。


階段だな。

いきなり人工的な物にすげぇ違和感あるな。

まぁ降りるけど。


長い階段を降りると同じような洞窟が広がっていた。


降りて来たけど同じだな。

おっ、早速お出ましか。


「フゴッ!!」


フゴッ?

フゴッ!?


豚がいた。しかも手に棍棒を持ち、頭上で振り回しながらこっちに向かって来た。


なっ!?

ぶっ……豚が二足歩行……!?

進化した……豚!?


振り回していた棍棒が勢いそのまま顔面に襲いかかって来た。それを槍で受け止める。


まぁ、鬼よりちょい力があるくらいか。

今度はこっちから行くぞ。


遠心力を利用し弧を描くように槍を振り回す。分厚い身体をものともせずに切り裂いた。


良し。

鬼も豚も一緒だな。


「フゴッフゴッフゴッ!!」


また豚か。

もう鬼の試練はクリアって事でいいのかな。

まぁいいや。


腹は減らんし眠くもならんっ!

とことんやってやるよ!

かかって来いや


豚地獄!!




-------------------

名前:山田太郎(45)

種別:スケルトン

職業:ー

レベル:5

スキルポイント:5

固有スキル:粉骨砕身

スキル:槍術

装備:異界の槍

   異界の具足


名前:ー

種別:オーク

職業:ー

レベル:5

スキルポイント:5

固有スキル:ー

スキル:ー

装備:棍棒

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