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第四話

*クラッド*


封印の門とその仕事。

約四百年前に龍王を迷宮に封印した。更に迷宮の入口を門で閉鎖する事で、迷宮の出入を禁止した。無骨ながら重厚に造られた門は、馬車が二台程通れる大きさだ。

封印から約四百年経過すると封印が解け、龍王が復活すると伝えられている。

封印より四百年が経過した今、この門に異常が無いか、出入する者はいないか監視する事が門番の仕事である。


「仕事の話は何回も聞きましたよ?」


「分かってねぇから言ってるんだ。流れ星が門に落ちるなんて異常だろうがっ!!」


「確かに?」


「いいからさっさと調べるぞ」


「はーい!」



⭐︎⭐︎⭐︎



封印の門、迷宮『龍の棲家』調査報告


一、和暦四百年三月一日午前零時、天より流れ星のような物が門に落ちる。


一、同午前九時、封印の門調査開始。

流れ星を異常事態と認識して無かった為、調査開始が遅れた。


一、門に外傷無し。


一、同午前九時半、迷宮調査開始。


一、内部を進むと行き止まりだったが、伝え聞いている結界壁だと判断。この壁が壊れていない為、迷宮の外に出た者はいないと推測される。


一、結界壁を調査すると僅かな亀裂を確認、少し触れると壁が崩壊。ごめんなさい。


一、崩壊した事により結界壁内側に入る事が可能になった為、調査続行。


一、結界前方の壁は既に崩壊していた。入った時点で既に崩壊していた。


一、結界内は狭く、馬車一台程の大きさしかない。


一、結界内を隅々まで探したものの、あるとされていた英雄即身仏、英雄の槍はどこにも無かった。


一、前方の壁崩壊により迷宮を進む事が可能だった為、迷宮の探索を続行。


一、迷宮一階にいると聞いていたゴブリンの姿は無く、大量の魔石が落ちている。状況的にゴブリンの物だと推測される。


一、徒歩二時間進んだ所で戦闘音を確認。直ぐ向かうと未確認物体を確認。戦闘は既に終わっていた。


最重要項目、未確認物体。

信じられないが、どうやら結界内にあるハズだった物が動いているようだ。槍、鎧は伝え聞いている物に酷似しており、一瞬見えた鎧の中身は骸骨であった。動く骸骨との接触は危険と判断し、ここで撤退。


一、和暦四百年三月一日午後三時、調査終了。



⭐︎⭐︎⭐︎



「わははははっ!! とんでもない物がいたな!!」


「笑い事ぢゃないですよぉ! アレは何ですか!?」


「わからんっ!! 今まで色々魔物見てきたが初めて見た。魔物というより化物かもな」


「ひーっ!! 化物って何です!? お化けですかぁ!?」


「わからんっ!! お前が叫ばなけりゃもう少し観察出来たんだがなっ!」


「う゛う゛う゛……す゛びません」


「わははははっ! 怖かったなら仕方ない。叫んだ罰として、今出来た報告書を持ってひとっ走り城まで行ってくれ」


「え゛っ……罰ですかっ!? しかも城までひとっ走りって……かなり遠いですよ? 隊長は行かないんですか?」


「ああ。アレを見張る必要があるからな。出てきたら困るだろ? 俺は門の前で待つとしよう! 帰りに美味い酒でも買って来てくれ!」


「確かに! もぅ仕方ないですねぇ。罰を受けましょう!」


「おうっ! よろしくっ!」


「はーい!」



-------------------

名前:クラッド(35)

種別:人間

職業:戦士

レベル:30

スキルポイント:0

固有スキル:盾術5

スキル:剣術2

    物理耐性2

    魔法耐性2

装備:鉄の剣

   鉄の大盾

   鎖帷子



名前:モブコ(18)

種別:人間

職業:斥候

レベル:10

スキルポイント:1

固有スキル:探知4

スキル:ー

装備:短剣

   皮の胸当て

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