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第二十話

この度は拙作をお読み戴きありがとうございます。更新頻度が遅くなります。宜しくお願い致します。

*如月蓮*


実戦を始めて三日経過した。みんな順調に成長し、実戦場所が最初の平原から『始まりの丘』に移った。ここはスライム以外にウルフやボアと言った魔物が出現する。


今日もいつものように雑木林を抜け丘の頂きを目指している途中、遠くから悲鳴の様な叫び声が聞こえた。


「いま聞こえたかっ!?」


「ええっ!! 悲鳴のような……」


「行ってみようっ! 助けがいるかもっ!!」


凄い分かりやすいクエストの発生。こっちの世界に来て約一週間で初めてのクエスト……ゲームだとクエストなんて直ぐなのに……やっぱりここは現実の異世界?



⭐︎⭐︎⭐︎



五匹のウルフが女性の周りにいた。他に人がいないところを見ると一人みたい。足を怪我してるのかな? 座り込んでる。


「大丈夫ですかっ!? 助太刀しますっ!!」


「えっ!? あっ……ありがとうございますぅ……」


声を掛けると安心したのか気を失った。


「大丈夫ですかっ!? 結衣っ! 彼女をお願い! 蓮っ! いつものっ!!」


「了解っ!!」


「ん。ダークネス」


黒い霧がウルフを包む。ダークネス自体に殺傷能力は無い。ただの目眩しだ。このダークネスが凄いところは、失敗をしない事。今のところ100%の成功率になっている。


こないだ隼人に使ったら凄い怒ってた。魔物にも英雄様にも使えて失敗しないって凄い。


「これで終わりだっ!! ホーリー!!」



⭐︎⭐︎⭐︎



助けた女性は目覚める気配が無かったので、隼人が担いで城まで連れて行く事にした。そして城まで戻ると直ぐに門番が慌ててやって来た。


「モブコっ!? おいっ! モブコじゃないか!! どうしたっ!? 英雄様っ。何があったのでしょうか!?」


どうやら門番の仲間らしい。そんなモブコに声を掛けてもまだ起きない。ウルフに襲われていた事を説明して門番の方に託す事にした。


名前の安直具合もゲームぽい。チュートリアルのチュートさんに、クエストに出てきたモブキャラのモブコさん。ただ襲われてただけのモブコさんかも。


部屋に戻って情報の確認をしていたら新しいスキルを覚えていた。


ーーーーーーーーーーーー

名前:如月 蓮(15)

種別:人間

職業:黒魔道士

レベル:5

スキルポイント:2

固有スキル:闇属性魔法2

スキル:魔力強化

    連携

装備:魔道士の杖

   異界の制服

ーーーーーーーーーーーー


『連携』スキルが追加されている。これってクエスト報酬かな? チュートさんの説明だとスキルポイントでスキルを獲得するか、スキル玉での獲得だけと聞いていたけど……明日聞いてみよう。


ついでに闇属性魔法のレベルを上げた。覚えた魔法は 『ダークシャドウ』 残念ながらこれも攻撃魔法では無いみたい。


ダークシャドウ……影に潜り移動出来る。


楽しそう。


無双ゲームでは全く意味の無い魔法かも。でも実際に使うとなると楽しそうな魔法。隼人と結衣にイタズラしてみよう。


そんな事を考えてたらお殿様から呼び出しがあった。


謁見の間に行く途中にモブコがいた。どうやら私達を待ってたみたい。


「今日は助けて頂きありがとうございましたっ!!」


話を聞けば、何やら大事な報告をする為に六日間走り続けてここまで来たみたい。もう少しでお城と気を抜いたら見事に転び、そこにウルフが寄って来て、もうダメかと諦めていた所に私達が来たぽい。


ん。間に合って良かった。


「お城着いたら何食べようか考えてたら転んじゃいまして……」


ん。テヘペロ可愛い。


「あっ……大事な報告の事は秘密でした!!」


ん。お馬鹿キャラ。


「無事で良かったですねっ! 大事な報告内容までは聞いて無いからきっと大丈夫ですよっ!」


「ですよねっ! ホントにありがとうございましたっ!! 封印の門に異変が起きたなんてとても言えませんよ。ホントに」


ん。聞いて無い事にしよう。


「封印の門に異変っ!? 大変じゃないですかっ!!」


「えっ!? あっ!! 私いま言いました? これホント秘密なんで化物が出たとかそんな事言えませんっ!!」


んー、お馬鹿を超えた。


「しーですよ! しーっ!! それではホントにありがとうございました!! 今度封印の門に遊び来て下さいね♪ 」


モブコはお殿様に報告した後だったようで何度もお礼を言いながら帰って行った。


その後お殿様との謁見では大事な所の言及があり無事に秘密の共有が出来た。更なるレベルアップに励む事、その為の支援を惜しまない事、近々迷宮調査隊が組まれる事を告げられ終了した。


ん。支援は要らないから早く帰りたい。

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