第二話
オラっ!!
死ねっ!
この野郎!
どうだっ!
「ギャァァアアアアッ!!」
ふぅーーーーーー
どうなってんだコレ。
やっと止まったか?
いまので十匹目か?
次から次に出て来やがって。
まぁいいや。
とりま素振りだっ!
たまたま殺れてるけど全然駄目だ。
槍の使い方とか握り方とか全く分からん。
とりま振るのに慣れとこ。
甲冑の動きにも慣れないとな。
素振りしながら動きをつけて……。
と、やっぱ動きづれぇ。
コレ取ると骨だしな……。
見た目的にあった方が良いよな。
しかし誰か状況説明してくんねーかな。
何なんだこの理不尽。
だいたい俺以外のヤツはどこいんだ。
俺専用地獄?
「ギャギャギャ」
もう来た。
おまえも初手は同じなんだろ?
棍棒を上から下に振り下ろしたところに……
合わせて突くっ!
良しっ!
今のは良かった!
一突きで倒せたぞ。
「ギャギャ」
もう来たのかよッ!!
いい加減にし……
「グギャギャギャ」
「キャッキャッキャッ」
えーーっと……三匹セットですか?
いやいやいや
いきなり増えるなよっ!!
最後のヤツとか絶対楽しんでるだろ!!
ふざけんなマジで。
来たっ……!!
どうする!? どうする!?
初手は同じだろ?
こっち避けて……ヤバッ!!
危なっ……!!
あだっっっ!!
「キャッキャッキャッ!」
クソっ!!
流石に喰らうわ。
逆にニ匹目避けれたのが奇跡だわ。
追撃来無くて良かったというか……
完全に舐められてんなコレ。
どうすっかなぁ
考えろ考えろ…………。
ダァーー何も思いつかんっ!
もういい。
気合いだ。
来たっ。
集中集中集中。
初手を避けてからの……気合いっ!!
ここを兜で受けてぇぇええええっ!!
からの三匹目っ!!!!
ニ匹目の棍棒を兜で受け止め、次に来る三匹目に合わせて素早く突くっ!!
しゃっあぁぁぁ!!
どうだっ!!
クソ痛ぇけど一匹目!
今度はまとめて来たっ!?
やる事同じっ!!
気合いじゃぁあああ!!
気合いで受けてからの二匹目!!
「ギャッ……」
良しっ。
残り一匹!!
最初は頭、二回目は左肩で受け止めた。頭がクラクラするし左腕が上がらない。槍を短く持って右手に力を込めて突く。
勢い良く霧が吹き出すと、後には黒い石が三つ落ちていた。
はぁはぁはぁはぁ……
やった……
ははは……いてぇ。
触った感じ骨に異常は無かった。鬼が弱いのか、甲冑が優秀なのか、何れにしても助かった。
ったく、いきなりハードル上げるなよ。
「グギャギャギャッ」
はぁ……。
まったく休ませてくれねーな。
いいよいいよ。
とことん付き合ってやるよ鬼地獄。
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名前:山田太郎(45)
種別:スケルトン
職業:ー
レベル:2
スキルポイント:2
固有スキル:粉骨砕身
スキル:ー
装備:異界の槍
異界の具足