療養中 1
大変お待たせしました。
湯浴み終えると母様が雑炊を持ってきてくれた。
「桜花ちゃん。滋養のある物を入れた雑炊を持ってきてわ。ちゃんと食べてゆっくり休みなさい。」
「はい母様。」
アマドコロと卵の雑炊だ。
アマドコロには滋養強壮がある。倒れた私には丁度良い食材だ。
「桜花ちゃん、湯浴みして少しはスッキリした?」
「はい。私は周りに助けて貰ってばかりなのを改めて感じました…」
「助けて貰って当たり前と考えなければいいのよ。いつかその恩を返せるように成長すればいいだけなのよ。焦ることは無いわ。」
「はい…」
「私も今修行中なのよ。でも倒れない程度に頑張ってるわ。頑張るってそういう事なのよ。」
「母様も修行中なのですか?」
「ふふ。探究心ある限り何時でも修行が出来るわよ。私でも知らないことだらけですもの。」
クスクスと笑いながら話す母様。母様でも知らない事があるのに驚いた。
「母様でも知らないことがあるのですか?」
「私にだって知らないことはいっぱいありますよ。知らないことや、分からないことは鋼牙さんやお義父様に聞きますわ。」
「そうなのですね…」
「だから、桜花ちゃんも無理をする前に聞けばよかったのよ。ただ勉強していても本当に身に付くかは分からないでしょ?」
「確かに…分からない事はあります。」
「そういう時に聞くのよ。分からないままにしておくのが1番悪いわ。」
「はい…」
耳が痛い…座学で分からないことがあっても今まで聞いてこなかったのだ…
「私に足りなかったものは勉学だけじゃなかったんですね…」
「分かってもらえて嬉しいわ。分かったのならしっかりご飯を食べてしっかり休みなさい。」
「はい母様。」
アマドコロの雑炊を食べながら、自分に足りなかった事を母様と確認した。
読んでくださってありがとうございます。




