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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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母の心配

ここ数日無理をしていた桜花ちゃんが倒れてしまった。無理をしないように調節していたけど、隠れて無理をしていたみたい。

孫姫と呼ばれて、女中達にあんな事を言われて無理をしないはずがないのに…

これは私の落ち度だわ。お義父様に進言して影を付けてもらおうかしら…

そうすれば無茶な事をしても止めることが出来る。けどそれは、桜花ちゃんの自由を奪ってしまいそうで嫌なのよね…


「今は桜花ちゃんに休みを与える事が重要ね。」


そう決めて桜花ちゃんには2日間の休みを与えた。その間に侍女頭に雑炊の手配をさせる。その後はお義父様の部屋に相談しに行くことにした。


「お義父様、桃花でございます。今宜しいでしょうか?」


「桃花よ。入りなさい。」


お義父様の許可を得て入室する。


「桃花よ。桜花の事じゃろ?」


「お義父様はお見通しでしたか。」


「無茶をし過ぎる桜花に影を付けて随時報告してもらおうかと儂も考えていたんじゃ。」


「お義父様もですか…」


「うむ。儂らの目が届かないと無茶をしよる。影を付けるべきだと儂は判断した。」


「お義父様が決められた事なら私は反対しませんわ。寧ろ賛成ですわ。」


「あの離れは特殊故、普通の影では入れぬ。儂の妖術で作った蝶を使うとしよう。」


「妖術の蝶…ですか?」


「ああ。これは儂や鋼牙が編み出した術でな。なに、桃花にも使えるから後で教えてあげよう。」


「ありがとうございます。」


「今から見せるから待ってなさい。」


そういうとお義父様は妖力を練り始め、美しい蝶を創り始めた。


「これで完成じゃ。コツは創造力じゃよ。」


「創造力ですか…私の苦手分野ですわね。」


私は想像力ならあるけど、創造力は苦手なのよね…


「桃花なら大丈夫じゃろ。桜花を思えば難なく出来ると思うぞ。想像しながら創造すれば良いのじゃよ。」


「なるほど…頑張ってみますわ。」


桜花を思う気持ちで創り出す。それなら私にも出来るかもしれない。


「桜花みたいに倒れるまで練習するでは無いぞ。そうなったら儂が鋼牙にドヤされてしまう」


お義父様は笑いながらそう話した。



読んでくださってありがとうございます。

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